Hello there, ('ω')ノ
エージェント型AIが複数で動く場面が増えています。 ですが、ただ「同時に動いているだけ」では、真の意味でのチームとはいえません。
人間のチームがうまく回るには:
- 仕事を分け合うだけでなく
- 状況を共有し、
- 必要に応じて話し合い、
- 困っていたら助け合う
──そんな柔軟な関係性が必要ですよね。
同じことがAIエージェント同士にも求められているのです。 今回は、エージェント連携における基本スキルである:
- 🤝 交渉(Negotiation)
- 📤 知識共有(Knowledge Sharing)
- 🤖 協調(Coordination)
──についてやさしく解説します。
🤝 1. 交渉(Negotiation):タスクの分担や再調整
「自分でできない」「忙しい」「そっちの方が得意でしょ?」というやり取り
エージェント同士が、お互いの役割や負荷を見て柔軟に仕事の調整を行う機能です。
✅ 例:
- 文章生成AI:「この調査、時間がかかりそう…分析担当に任せたほうがいいかも」
- 分析AI:「OK、代わりにやるよ。あなたは構成を考えて」
このような“AI同士の合意”によって、より効率的な分担が実現します。
📤 2. 知識共有(Knowledge Sharing):お互いの視点を活かす
「自分が見つけた情報」「得られた結果」をチームで共有する
1つのAIが得た知識や推論結果を他のエージェントに渡すことで、チーム全体の知識力が底上げされます。
✅ 例:
- データ収集AI:「この業界の売上動向、見つけたよ」
- レポート作成AI:「それ、参考にして文章にまとめるね」
知識共有があることで、重複作業を避けたり、精度を高めたりできます。
🤖 3. 協調(Coordination):順序やタイミングを合わせて動く
「今動くべき?」「先にあの処理が必要?」を調整する
複数のエージェントが勝手に動くと、順序がめちゃくちゃになったり、同じことを2回やったりする恐れがあります。
✅ 協調のための技術:
- タスクの順序制御(フロー制御、状態遷移)
- トリガー条件の設定(Aが終わったらBを実行)
- フィードバックループの設計(中間報告→次の処理)
📘 例:
- チケット予約AI → 完了報告
- その後にカレンダー登録AIが起動 → こうした**「連携のリズム」**が協調です。
🧠 3つのスキルの違いと連携図(テキスト版)
┌─────────────┐ │ AI①(情報収集) │ └─────────────┘ │ ▼(知識共有) ┌─────────────┐ │ AI②(要約・分析) │ └─────────────┘ │ ▼(交渉:タスク分担) ┌─────────────┐ │ AI③(レポート生成)│ └─────────────┘ ↑ │(協調:順序制御) タスク完了トリガー
✍️ まとめ
- 交渉(Negotiation):タスクを譲ったり、引き受けたり、動的に調整する力
- 知識共有(Knowledge Sharing):得た情報を他エージェントと共有し、全体の知識を底上げ
- 協調(Coordination):手順やタイミングを合わせて、衝突のない連携を実現
この3つが揃うことで、AIエージェント同士が“ただ並列で動く”から“チームとして連携する”存在へと進化します。
Best regards, (^^ゞ