Hello there, ('ω')ノ
ChatGPTを使ったことのある人なら、こんな経験があるかもしれません:
ちゃんとお願いしたのに、思ってたのと違う答えが返ってきた。
これは、AIに「何をしてほしいか」ではなく、「なぜそれをしてほしいのか」まで伝えきれていないケースによく起こります。
エージェント型AIにおいては特に、 「目的(Goal)」をしっかり理解させることが行動の精度・柔軟性を左右するのです。
🎯 なぜ「目的」が重要なのか?
従来のAIは、「命令」だけを理解して動いていました。 でも、エージェントAIは「考えて行動する」ため、
- 目的を理解
- 自分で手順を決め
- 状況に応じて調整
といった**“自律的な判断”**を行います。
つまり、「どうやればいいか」ではなく、「なぜそれをするのか」がわかっていないと、最適な行動が取れません。
💡 目的を伝えるプロンプト設計の3原則
① ゴールベースで書く
「○○をすることが最終目的です」と明確に書く
✅ NG:「来週の会議予定を出して」
✅ OK:「目的は、来週のチーム会議をスムーズに進行できるよう、必要な準備と日程確認を行うことです」
② 制約条件も明示する
「これだけは守ってほしい」というルールをセットで伝える
✅ 例:
- 会議は15時以降
- 参加者は全員出席可能が前提
- 会議時間は30分以内
→ AIが判断に迷わないよう、「行動のルール」を明示します。
③ 判断の軸を言語化する
「どちらがよいか迷う場合は、○○を優先してください」と伝える
✅ 例: 「時間と参加率が両立しない場合は、参加率を優先してください」
このように“判断の優先軸”を伝えることで、 AIは自律的に行動を調整できます。
📘 実践テンプレート:目的ベースプロンプト
# 目的 来週のプロジェクト定例会を全員が参加できる形で設定する # 条件 - 月〜金のうちで1日 - 15:00以降で30分枠 - 会議室の空きが必要 # 優先事項 - 出席者の参加率を最優先 - 会議室が空いていない場合はリスケ案を出す # 出力形式 テーブルで「日時・参加率・会議室可否」を出してください
🧠 なぜプロンプトに“目的”を含めるとAIの精度が上がるのか?
AIの動作 | 目的なし | 目的あり |
---|---|---|
ゴール理解 | 指示の内容だけを表面的に処理 | 背景に応じた手順を柔軟に組み立てる |
エラー対応 | 指示に従うが想定外に弱い | ゴールに戻って判断し直せる |
判断基準 | 曖昧なときに停止 or 誤判断 | 優先事項に基づいて再調整できる |
✍️ まとめ
- エージェントAIにとって、「目的」は単なる情報ではなく“行動の方針”そのもの
- プロンプト設計では「何をしてほしいか」よりも「なぜそれが必要か」を明確に伝える
- 条件・制約・判断軸まで含めて伝えると、AIの動きが格段に賢くなる
Best regards, (^^ゞ