Hello there, ('ω')ノ
これまで、エージェント型AIの「考える」「行動する」仕組みを紹介してきました。
では、あの有名なChatGPTをはじめとする**生成AI(Generative AI)**は、 エージェントにどんな“新しい力”を与えているのでしょうか?
🤖 生成AIとエージェントAIの違いをおさらい
項目 | 生成AI(ChatGPTなど) | エージェントAI |
---|---|---|
主な目的 | コンテンツを生成する(文章・画像など) | 目的達成のために動く |
特徴 | 質問に答える、文章を書く、会話を続ける | 情報を集めて判断し、外部ツールを使う |
自律性 | なし(人に聞かれて初めて動く) | あり(自ら判断して行動) |
ではこの2者を組み合わせると何が起きるのか?
🚀 生成AIがエージェントを「拡張」する3つのポイント
① 柔軟な判断と言語処理が可能に
生成AIは、人間のようにあいまいな表現や曖昧な依頼でも意味を汲み取るのが得意です。
「いい感じの出張プランを組んで」 「明日って混んでる?」 「前と同じ感じでお願い」
こうした**“曖昧で文脈依存な指示”を理解できるAIが生成AI。 これが加わることで、エージェントは柔軟なコミュニケーション**ができるようになります。
② プランニングやタスク分解を自然言語でこなせる
従来のエージェントは、「手順=コード」でした。 でも生成AIが入ると、“自然言語で計画を立てる”ことが可能になります。
例:
目標:「東京出張の手配」 → 生成AIの出力: 「まず電車の時刻を確認し、次にホテルを予約。予算を考慮して候補を3つ提示します。」
このように、**“計画の言語化と可視化”**も得意なため、 人とのやりとりもスムーズになります。
③ 外部ツールの操作も指示文で自動生成できる
たとえば、予約サイトのAPIを呼び出すには本来プログラムが必要ですが、 生成AIは、ツールの使い方を「自分で言語化」して使いこなすことが可能です。
例:
User:「この予定、Googleカレンダーに登録して」 → 生成AI:「Google Calendar APIでeventを作成するには以下の手順…」 → 実行コードを自動で生成&呼び出し
これにより、「ツールが使えるAI」ではなく、 **「ツールの使い方を理解して応用できるAI」**になるのです。
📦 実際にどう融合されている?
現在、多くの「エージェント系AIフレームワーク」では、生成AIを中核に据えています。
フレームワーク | 特徴 |
---|---|
LangChain | LLMを使って複雑なフローを作成できる |
AutoGen | 複数エージェントを連携して動かせる |
CrewAI | チーム構成で専門エージェントを使い分けられる |
LangGraph | グラフベースで状態管理を強化できる |
これらはすべて、「生成AIに思考と行動を任せて、必要に応じて外部ツールを使わせる」スタイルで動いています。
📌 まとめ
- 生成AIは、エージェント型AIに「言語理解」「柔軟な判断」「自己表現」の能力を与える
- 人間との自然なやりとり、タスクの自動分解、ツール連携などが大幅に進化する
- 実用化が進む今、「生成AI+行動力」=新しいAIの形として注目されている
Best regards, (^^ゞ