Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第23回:CrewAI、AutoGen、LangGraphの特徴をざっくり解説

Hello there, ('ω')ノ

「AIをもっと複雑なタスクに使いたい」 「AI同士を協力させたい」

──そんなニーズに応えるように登場したのが、マルチエージェントフレームワークです。

今回はその中でも特に注目されている:

  • 👥 CrewAI
  • 🤖 AutoGen
  • 🔄 LangGraph

の3つを、「ざっくり理解できる」レベルでご紹介します。


👥 CrewAI:チームで動くエージェント構築の新定番

役割分担されたエージェントを“チーム”として動かす設計に特化

🧩 特徴まとめ:

項目 内容
💡 特徴 エージェントに「役職」や「責任範囲」を設定できる
📂 構成 役割(role)+タスク(task)+プロセス(process)で構成
🔁 協働 各エージェントが順番や条件に応じて“連携”してタスクを進行
🔎 用途 文書要約・コードレビュー・調査レポートなど“多段階業務”に強い

✅ ざっくり例:

  • ライターAI、リサーチAI、編集者AIで「記事作成プロジェクト」を遂行

🤖 AutoGen:チャット形式でエージェント同士が会話する

複数のエージェントが“会話”でタスクを進めていくユニークな設計

🧩 特徴まとめ:

項目 内容
💡 特徴 「人間のような対話」をエージェント間で実現
💬 構成 各エージェントがチャット形式で話し合う(1対1〜多対多)
🎯 役割 人間のユーザーが“司令塔”として会話に参加することも可能
🧠 特徴的な機能 メモリ機能、トーク履歴からの学習、反省(リフレクション)も可能

✅ ざっくり例:

  • データ解析AIと報告書作成AIが会話しながら、意思決定を自動化する

🔄 LangGraph:エージェントの“状態遷移”をグラフで管理

エージェントの「今どこにいるか(状態)」を明確に可視化・制御できるフレームワーク

🧩 特徴まとめ:

項目 内容
💡 特徴 状態(State)と遷移(Transition)をグラフで管理できる
🔁 制御 条件分岐や再試行など、複雑なフローでも破綻しにくい
🛠 向いているタスク 多段階プロセス、繰り返し判定、例外処理付きフロー
🧩 他との違い 直感的に「フロー図のように」タスク進行を設計できる点が強み

✅ ざっくり例:

  • 問い合わせ → 分類 → 回答 → 再確認 → アップデート などの複雑な業務フロー管理に最適

🧭 3つのフレームワークをざっくり比較

項目 CrewAI AutoGen LangGraph
連携形式 タスクベースの協働 チャット形式の対話連携 ステートマシン形式(状態遷移)
設計思想 チームで動く 話し合って進める 状態管理で安定動作
向き 手順が決まった業務 柔軟な議論型タスク 分岐や例外が多い処理
導入ハードル 比較的低め 中〜高(LLM制御多) 中級者向け(構造理解必要)

✍️ まとめ

  • CrewAI:チーム構成・役割分担で業務を進めたいときに最適
  • AutoGen:エージェント間の対話による柔軟なタスク処理に向く
  • LangGraph:状態の制御がカギとなる複雑な業務フローに強みあり
  • どれも**「生成AIをタスク実行可能なエージェントに変える」**ことが共通の狙い

Best regards, (^^ゞ