Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第71回:OSINT調査の手順を再確認

Hello there, ('ω')ノ

〜“やみくも”から“計画的”へ。情報収集の基本プロセス〜


🧠 OSINTは「段取り八分」

OSINT(オープンソースインテリジェンス)の成果は、 調査の準備と設計段階で8割が決まるといっても過言ではありません。

やみくもに検索を始める前に、明確な目的と計画的な手順を持つことで、 効率も精度も飛躍的に向上します。

📌 今回は、OSINT調査の標準的な6ステップを整理して再確認しましょう。


🧭 OSINT調査の6ステップ


✅ 1. 調査目的の明確化(What & Why)

  • 例:「SNS上で自社のなりすましがないかを確認したい」
  • 目的が曖昧だと、収集情報も分析の方向性もブレる

✅ 2. 情報のスコープ設計(Where)

  • 対象範囲の決定: 人物、企業、製品、場所など
  • 公開情報の種類:SNS投稿、ドメイン情報、画像、動画、PDFなど

✅ 3. 情報収集(How)

  • 手動調査:検索エンジン(Googleドーキング)、SNS検索、画像検索など
  • 自動ツール:theHarvester、Shodan、SpiderFoot、Recon-ngなど
  • 必ず「合法的な手段」「公開情報」に限定する

✅ 4. 情報の分析と検証(So what?)

  • 相互に矛盾がないか確認
  • 情報源の信頼性チェック
  • “単なるデータ”から“意味あるインサイト”へ変換する

✅ 5. 報告・可視化(Tell)

  • グラフ、図表、ストーリーボード化
  • MaltegoやCanvaなどを使って見せる形で共有
  • 誰が見てもわかる構成が重要

✅ 6. アクションとフォローアップ(Then what?)

  • 調査結果に基づくリスク対応や広報戦略の実施
  • 継続的な監視(Watch)を導入する場合も

🛠 実際の調査でのチェックリスト例

項目 確認内容
対象が明確か? 誰・何を調査するか
使用ツールは合法か? スクレイピングの有無、API利用規約など
出典を記録しているか? URL、取得日時を記録
結論が偏っていないか? 他情報とのバランスを取っているか

🧠 よくあるミスと防止策


よくあるミス 防止策
情報が古い 取得日時を明記し、最新性を常に確認
偏った検索ワード 複数の視点・言葉で検索条件を設定
結論ありきの調査 先入観を排除し、事実ベースで判断

✅ まとめ:OSINTは「段取り」と「整理」で差がつく

  • 調査の成功は、始める前の準備にかかっている
  • 常に「なぜそれを調べるのか」「それは何に使うのか」を問い続ける
  • 正確・迅速・合法にたどり着くには、手順の再確認が何よりの近道

Best regards, (^^ゞ