Hello there, ('ω')ノ
〜“やみくも”から“計画的”へ。情報収集の基本プロセス〜
🧠 OSINTは「段取り八分」
OSINT(オープンソースインテリジェンス)の成果は、 調査の準備と設計段階で8割が決まるといっても過言ではありません。
やみくもに検索を始める前に、明確な目的と計画的な手順を持つことで、 効率も精度も飛躍的に向上します。
📌 今回は、OSINT調査の標準的な6ステップを整理して再確認しましょう。
🧭 OSINT調査の6ステップ
✅ 1. 調査目的の明確化(What & Why)
- 例:「SNS上で自社のなりすましがないかを確認したい」
- 目的が曖昧だと、収集情報も分析の方向性もブレる
✅ 2. 情報のスコープ設計(Where)
- 対象範囲の決定: 人物、企業、製品、場所など
- 公開情報の種類:SNS投稿、ドメイン情報、画像、動画、PDFなど
✅ 3. 情報収集(How)
- 手動調査:検索エンジン(Googleドーキング)、SNS検索、画像検索など
- 自動ツール:theHarvester、Shodan、SpiderFoot、Recon-ngなど
- 必ず「合法的な手段」「公開情報」に限定する
✅ 4. 情報の分析と検証(So what?)
- 相互に矛盾がないか確認
- 情報源の信頼性チェック
- “単なるデータ”から“意味あるインサイト”へ変換する
✅ 5. 報告・可視化(Tell)
- グラフ、図表、ストーリーボード化
- MaltegoやCanvaなどを使って見せる形で共有
- 誰が見てもわかる構成が重要
✅ 6. アクションとフォローアップ(Then what?)
- 調査結果に基づくリスク対応や広報戦略の実施
- 継続的な監視(Watch)を導入する場合も
🛠 実際の調査でのチェックリスト例
項目 | 確認内容 |
---|---|
対象が明確か? | 誰・何を調査するか |
使用ツールは合法か? | スクレイピングの有無、API利用規約など |
出典を記録しているか? | URL、取得日時を記録 |
結論が偏っていないか? | 他情報とのバランスを取っているか |
🧠 よくあるミスと防止策
よくあるミス | 防止策 |
---|---|
情報が古い | 取得日時を明記し、最新性を常に確認 |
偏った検索ワード | 複数の視点・言葉で検索条件を設定 |
結論ありきの調査 | 先入観を排除し、事実ベースで判断 |
✅ まとめ:OSINTは「段取り」と「整理」で差がつく
- 調査の成功は、始める前の準備にかかっている
- 常に「なぜそれを調べるのか」「それは何に使うのか」を問い続ける
- 正確・迅速・合法にたどり着くには、手順の再確認が何よりの近道
Best regards, (^^ゞ