Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第70回:今後求められるOSINT人材像とは?

Hello there, ('ω')ノ

〜情報を“読む”から“活かす”へ進化するスキルセット〜


🧠 OSINTは専門家だけのものではない

近年、OSINT(オープンソースインテリジェンス)はセキュリティ分野だけでなく、 マーケティング・人事・広報・危機管理など幅広い業務に組み込まれ始めています。

その結果、従来の「技術に強い一部の人材」だけでなく、 誰もが情報活用力を求められる時代になっています。

📌 本記事では、これからの時代に企業や組織で求められるOSINT人材像とそのスキルセットを解説します。


🧩 求められるのは“3タイプのOSINT人材”


✅ 1. 実務型OSINTオペレーター(実行者)

  • ツールを用いて日常的に情報収集・分析を行う担当者
  • 例:ブランド監視、競合調査、セキュリティ対応 など

必要なスキル:

  • 検索技術(Googleドーキング、SNS分析)
  • ツール操作(theHarvester、Maltego、Shodanなど)
  • 法令・ガイドラインの理解(個人情報保護、著作権など)

✅ 2. 分析・判断型OSINTアナリスト(思考者)

  • 集めた情報をビジネスや危機管理に活かす判断をする人材
  • 情報の真偽・意図・時系列・関連性を読み解く

必要なスキル:

  • 情報の相互比較・裏取り
  • コンテキスト理解・仮説思考
  • 報告書作成力、プレゼンテーション力

✅ 3. 戦略・統括型OSINTマネージャー(企画者)

  • OSINTの導入・体制構築・ガイドライン策定を担う責任者
  • 全社横断的な“情報の使い方の設計者”

必要なスキル:

  • 部門間調整力・社内教育設計
  • 組織的なポリシー・運用ルールの策定力
  • 倫理・法務・リスクマネジメントの知識

🎓 OSINT人材の育成に必要な取り組み


施策 内容
基礎トレーニングの整備 検索・ツール・調査手順の標準化と教育
CTF(調査演習)の導入 実践型トレーニングでスキルと対応力を養う
成果共有とナレッジ化 社内報告やレポートを蓄積し属人化を防ぐ
キャリアパスの構築 OSINTに関わる職種・役割を明確に位置づける

✅ これからのOSINT人材に求められる“共通力”

  • 倫理観と判断力: ただ調べるだけでなく、「調べていいのか?」を判断できる力
  • ストーリーテリング力: 情報をつなげ、相手にわかりやすく伝える表現力
  • 横断的な視野: セキュリティ・法務・広報・経営…すべてとつながる情報活用視点

✅ まとめ:OSINTは“専門職”から“全員の武器”へ

  • これからはすべてのビジネスパーソンに必要なスキルとしてOSINTが求められる
  • 専門性と汎用性を兼ね備えた人材が、情報社会の価値創出の中心になる
  • 今こそ「情報を読む力」から「情報を活かす力」へステップアップの時

Best regards, (^^ゞ