Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第53回:BIツール(Power BI・Tableau)導入時のチェックリスト

Hello there, ('ω')ノ

Excelでは限界を感じてきた…… そんなときに候補にあがるのが、BIツール(Business Intelligenceツール)です。

代表的なものとしては:

  • Microsoft Power BI
  • Salesforce Tableau(タブロー)

この2つが特に人気ですが、導入前にやっておくべきことがいくつかあります。


✅ そもそもBIツールって何ができるの?

BIツールは、さまざまなデータを「一目でわかる」かたちに整理・可視化するツールです。

主な機能

  • データの取り込み(Excel、CSV、クラウド、DBなど)
  • 自動更新・リアルタイム可視化
  • グラフやダッシュボードの作成
  • フィルタ・ドリルダウン・インタラクティブ操作
  • アラート通知やレポートの定期配信

✅ Power BIとTableauのざっくり比較

項目 Power BI Tableau
提供元 Microsoft Salesforce
価格 無料版あり/Pro版も比較的安価 ライセンス制でやや高め
UIの親しみやすさ Excel感覚で扱いやすい デザイン性と自由度が高い
学習コスト 初心者向け 中〜上級者向け(慣れれば強力)
データ接続先 Microsoft系に強い(Excel, SharePoint等) 多様なクラウド・DB連携に強い
コミュニティ 活発(特に国内企業で人気) グローバルな利用者多数

✅ 導入前に確認したい10のチェックリスト

チェック項目 内容
① 目的が明確か? 見たいKPIは何か、どんな判断を支援したいか
② どんなデータを扱うか? CSV/Excel/DB/クラウドなどの形式と場所
③ どこに保存されているか? ローカル?社内サーバ?Google Drive?OneDrive?
④ データ更新頻度は? 日次・週次・リアルタイムなどに応じて選ぶ
⑤ 表示したいグラフの種類は? 棒グラフ、折れ線、地図、ヒートマップなど
⑥ 誰が見るのか? 経営層、現場、営業、外部パートナーなど
⑦ 表示デバイスは? PC、スマホ、タブレット、会議室の大型モニターなど
⑧ 操作できる人材がいるか? 担当者のスキルレベルと習得意欲
⑨ 社内に共有ルールがあるか? 閲覧権限、修正の制限、コメントルールなど
⑩ セキュリティ要件を満たしているか? 社内ポリシーとの整合性や監査ログの有無など

✅ 導入プロセスのステップ例(簡易版)

  1. 目的と対象ユーザーの明確化
  2. データの棚卸しと接続可否の確認
  3. 試用版でPoC(小規模テスト)を実施
  4. テンプレート構築と社内レビュー
  5. 共有ルール・教育体制を整備
  6. 本番運用+改善サイクルへ移行

🧠 導入あるある・失敗パターンと対策

ありがち 対策
「とりあえず導入」で放置される 最初に“目的”と“見る人”を明確にする
作れる人が1人だけで属人化 ドキュメント化+育成でリスク回避
複雑すぎて誰も使わない ダッシュボードは“1画面1メッセージ”が原則
データ接続で詰まる IT部門と事前に接続方法を協議しておく
情報が見える化されすぎて混乱 権限管理・階層管理で適切な可視化に制限する

✅ まとめ:導入成功のカギは「準備8割、ツール2割」

成功ポイント 内容
目的を決めてからツールを選ぶ 手段が目的化しないように注意!
小さく始めて大きく育てる まずは1つの部門やKPIから
誰が見て、どう活かすかを考える “技術”より“活用”が大事
属人化を避け、共有できる設計を 操作マニュアルや共有ルールを早めに整える

Best regards, (^^ゞ