Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第34回:分析の種類:記述・診断・予測・処方的分析

Hello there, ('ω')ノ

「データ分析っていろいろあるけど、何から始めたらいいの?」 「レポートで数字は出せるけど、その後どう使えば?」

こんな疑問を持ったことはありませんか? 実はデータ分析には目的に応じて4つの基本的な分析手法があり、 それぞれの役割が明確に分かれています。


✅ 4つの分析アプローチとは?

データ分析は、以下のように段階的に進んでいきます:

  1. 記述的分析(Descriptive):何が起きたのか?
  2. 診断的分析(Diagnostic):なぜ起きたのか?
  3. 予測的分析(Predictive):これから何が起こるのか?
  4. 処方的分析(Prescriptive):どうすればいいのか?

それぞれを詳しく見ていきましょう!


🟦 ① 記述的分析:まずは「事実」を整理

内容 過去のデータを集計・可視化して「何が起きたか」を明らかにする
月別売上、商品別の販売数、来店者数の推移など
主なツール Excelグラフ、BIツール(Tableau、Power BI)、ピボットテーブルなど

🔍 特徴:

  • 一番最初にやるべき分析
  • 数字を「見える化」することが目的
  • 問題の兆しや傾向を探る

🟨 ② 診断的分析:「なぜそうなった?」を掘り下げる

内容 記述的分析で見えた事象の原因を探る
「売上が下がったのは何の要因か?」「特定商品だけ返品率が高いのはなぜか?」
手法 クロス集計、相関分析、フィルタリング、ドリルダウンなど

🔍 特徴:

  • 仮説を立てて検証するプロセス
  • ビジネスに関する「気づき」が得られる
  • 分析者の視点・質問力が重要

🟩 ③ 予測的分析:「これから何が起こる?」

内容 過去データをもとに、将来を予測する
売上予測、需要予測、顧客の離脱予測
手法 回帰分析、時系列分析、機械学習(ランダムフォレスト、XGBoostなど)

🔍 特徴:

  • AIや統計モデルを使う分析レベル
  • 多くのデータを必要とする
  • 不確実性を“数字で示す”ことができる

▶ 「どの顧客が退会しそう?」などのリスク予測にも使われます。


🟥 ④ 処方的分析:「では、どうすればよい?」

内容 予測結果をもとに、最適な行動を提案する
「キャンペーンは誰に送れば効果が最大か?」「在庫はいくつ発注すればよいか?」
手法 最適化モデル、シミュレーション、意思決定支援ツールなど

🔍 特徴:

  • 予測の“次のステップ”として活用される
  • ビジネス意思決定に直結する提案型分析
  • 「分析からアクションへ」つなげる鍵になる

🧭 各分析の違いを一目で比較!

分析の種類 質問内容 主な技術 目的
記述的分析 何が起きた? グラフ・集計 状況把握
診断的分析 なぜ起きた? クロス集計・相関 原因理解
予測的分析 何が起きそう? AI・統計モデル 未来予測
処方的分析 どうすればいい? 最適化・判断支援 行動決定

🎯 実務での使い分け例

シーン 適した分析 具体例
月次レポート 記述的分析 月別売上・来客数の集計
売上が落ちた理由を探る 診断的分析 商品別・店舗別で比較分析
来月の売上予測 予測的分析 時系列モデルや回帰分析
発注数を決める 処方的分析 シミュレーションによる在庫最適化

✅ まとめ:「4つの分析」でデータをビジネスに活かそう!

ポイント 内容
データ分析には段階がある 単なる集計から、意思決定まで進化できる
分析の目的を意識する 「何が知りたいのか?」が大事
適切な手法とツールを選ぶ Excel、SQL、BI、AIなどを使い分けよう
分析だけで終わらない 最終的に「行動」につなげるのがゴール!

Best regards, (^^ゞ