Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第46回:Gradioで対話型UIをつくってみよう

Hello there, ('ω')ノ

「せっかく作ったRAG、でも使われない…」そんな課題に。

RAGのバックエンド(検索や生成)が完成しても、
現場からはこんな声が出がちです:

  • 操作が難しくて使いづらい
  • ターミナルやAPIでは社内展開できない
  • 現場で“試せる環境”がほしい!

そんなときに大活躍するのが、Gradio(グラディオ)です。


💡 Gradioとは?

Pythonだけで簡単にWebベースの対話UIを作れるライブラリです。

✅ ノーコード感覚でチャットボットを作成可能
✅ ローカルでもクラウドでもすぐ動く
✅ ボタン、スライダー、画像アップロードなども使える柔軟UI


🛠 GradioでRAG UIを作る手順(基本編)


✅ ① 必要ライブラリのインストール

pip install gradio

✅ ② 最小構成のコード例(RAG想定)

import gradio as gr

def rag_chat(query):
    # → ここにRAG検索&生成ロジックを記述
    return f"あなたの質問: {query}\n(ここにRAGの回答が出ます)"

gr.Interface(fn=rag_chat, 
             inputs="text", 
             outputs="text",
             title="社内RAGチャットくん").launch()

➡ これだけで、ローカルにチャットボットUIが立ち上がります!


✅ UI拡張アイデア(社内向けに便利!)

機能 実装例
出典の表示 出力にファイル名・章番号を含める
チャンク表示 参照した文書断片を表示エリアに追加
ログ保存 ユーザーの質問・回答履歴をCSVに保存
選択肢つき入力 よくある質問カテゴリをプルダウンで選べるように

🎯 Gradioで何がうれしい?

特徴 効果
✅ 実装が超シンプル 数行のコードで動くのでPoCに最適
✅ 現場に触ってもらえる Pythonが書けなくても使えるUI
✅ Web共有も簡単 share=True を指定すればURL発行OK
✅ RAGとの相性抜群 検索→生成→表示の流れをスムーズに体験可能

✅ 応用ポイント

  • LangChainやLlamaIndexと連携して、本格的なRAGを動かす
  • チャット形式(Chatbot)UIで、より人間らしい対話体験を提供
  • 社内ポータルに埋め込んで「ナレッジ検索窓」として使う

まとめ:Gradioで「使ってもらえるRAG」に進化!

  • 技術者でなくても使えるシンプルなUI=RAG普及の第一歩
  • GradioならPoCでも本番でもすぐに試せる
  • UIの“壁”を取り払うことで、現場での活用とフィードバックが加速

Best regards, (^^ゞ