Hello there, ('ω')ノ
「なんとなく良さそう」ではもったいない!
RAG(検索拡張型生成)を導入してPoC(概念実証)を行った後、
その効果をどう評価すればよいか?という悩みは非常に多いです。
実は評価設計が甘いと、以下のような失敗につながります:
- 成果が曖昧で上司に報告できない
- 改善すべき点が見えない
- 他部門に展開したくても説得材料がない
👉 つまり、「RAGを使った結果どうだったか?」を数字と事実で伝えるためには、
評価の設計そのものが成功のカギを握っているのです!
✅ 評価設計で押さえるべき5つの視点
① 目的の明確化
まずは「何のために評価するのか」を明確に。
目的 | 評価軸の例 |
---|---|
業務効率化 | 時間削減、問い合わせ件数の減少 |
品質向上 | 回答の正確性、満足度 |
定着支援 | 利用頻度、再利用率 |
リスク管理 | 誤答率、ハルシネーション検出件数 |
② 評価項目の分解
評価は「検索」「生成」「UX(使いやすさ)」などに分けて設定します。
カテゴリ | 指標例 |
---|---|
検索精度 | Context Recall / Precision |
回答の品質 | Faithfulness / Relevance |
UI体験 | 操作時間、直感的な利用性 |
業務効果 | 工数削減、エラー削減率 |
③ 測定方法の整理
- 定量データ:自動評価ツール(ragasなど)でスコア化
- 定性データ:アンケートや人によるフィードバック
- ログデータ:使用頻度、応答速度、失敗回数など
④ 成功ラインの定義(KPI設定)
例:
- Faithfulness 0.9 以上
- 回答満足度 4.0点以上(5点満点)
- 平均回答時間 20秒以内
- 検索成功率 85%以上
⑤ 可視化・共有の仕組みづくり
- Googleスプレッドシートやダッシュボードでまとめる
- 結果は週1回の定例などで共有
- フィードバックを改善に反映していくPDCA型運用
✅ 失敗あるあると対策
よくある失敗 | 対策 |
---|---|
評価指標が曖昧 | 具体的な数値目標(KPI)を設定する |
データが取れていない | PoC前から「ログをどう残すか」を決める |
判断基準がない | 導入前に“理想的な状態”を定義しておく |
🎯 まとめ:評価設計=成功へのナビゲーション
- 評価があるからこそ、改善できる
- 数字で語れるからこそ、社内に広げられる
- 良いRAGを「育てる」には、評価の筋道を先に作ることが一番の近道
Best regards, (^^ゞ