Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第47回:KPIレポート・調査レポートの作り方

Hello there, ('ω')ノ

社内外でデータを活用する場面が増える中で、 「レポート作成の質」が、意思決定のスピードと精度を左右するようになってきました。

特に次の2つはビジネスで非常によく使われます:

  • KPIレポート(業務成果・目標管理向け)
  • 調査レポート(アンケートや分析結果の共有用)

✅ KPIレポートとは?

📌 定義

KPI(重要業績評価指標:Key Performance Indicator)をもとに、 業務の進捗や成果を「定量的に」追跡・報告するレポートです。


📊 よく使われるKPI例(業種別)

業種 KPI例
営業 月間売上、成約率、訪問数
ECサイト コンバージョン率、カート放棄率、PV数
カスタマーサポート 対応件数、応答時間、満足度スコア

✔ KPIレポートの構成(基本)

  1. 目的・背景の明記(何を測っているか)
  2. KPI一覧(指標名と目標値)
  3. 実績との比較(目標 vs 実績、差分)
  4. 傾向・コメント(要因・改善点の考察)
  5. 次のアクション案(PDCAサイクル)

🛠 作成のコツ

  • 色分けで進捗や警告を直感的に伝える(例:赤=要注意)
  • データはグラフ+数値で表現するとわかりやすい
  • 報告サイクルを「毎週」「毎月」などで定期化する

✅ 調査レポートとは?

📌 定義

アンケートやフィールドワークなどで得た定性・定量データの分析結果をまとめるレポートです。 主に意思決定の材料提供や現状把握に使われます。


📘 使用シーンの例

  • 社内満足度調査レポート
  • 顧客アンケートの分析結果報告
  • 市場調査・競合分析結果の共有

✔ 調査レポートの構成(基本)

  1. 調査の目的と背景(なぜ調べたのか)
  2. 調査方法(対象・方法・実施時期など)
  3. 主な結果サマリ(グラフ・表)
  4. 考察・解釈(結果からわかったこと)
  5. 今後の示唆や提案(アクションプラン)

🛠 作成のコツ

  • 質問ごとにグラフ化し、「回答の傾向」をビジュアルで見せる
  • 「○○%の人が〜と回答」など、読者の印象に残る表現を意識する
  • 数字の“意味”を解説する一言コメントを添えると効果的

🎯 KPIレポートと調査レポートの違いまとめ

観点 KPIレポート 調査レポート
主な目的 達成度の追跡と報告 状況の把握と考察
データの種類 業務データ(業績など) 調査・アンケートデータ
レポート形式 定型的(定期発行) プロジェクトごとに異なる
読者 管理者・経営層・担当者 経営層・企画部門・現場責任者など

🧠 よくあるレポート作成の失敗と改善策

ありがち 改善ポイント
グラフだけで説明がない 「何が言いたいか」を1文で書く
目的が不明瞭 冒頭に「このレポートの目的」を明記
データの整理不足 レポート前に必ず「整形」「分類」しておく
読者視点がない 「このデータを見て、何をすべきか?」を意識

✅ まとめ:目的に合ったレポートで“伝わる分析”を!

ポイント 内容
KPIレポート 実績を数値で追い、改善行動につなげる
調査レポート 実態を可視化し、意思決定の材料とする
どちらも「目的→構成→可視化」の流れが重要 表現方法(グラフ、コメント)の工夫で伝わり方が変わる!

Best regards, (^^ゞ