Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第46回:静的 vs 動的レポートの使い分け

Hello there, ('ω')ノ

データ分析が進むと、結果を「見える化」して共有することが欠かせなくなります。 その際によく使われるのがレポートですが、実はレポートには大きく分けて次の2種類があります:

  • 静的レポート(Static Report)
  • 動的レポート(Dynamic Report)

この2つ、目的や使い方によって適切な選び方があるのです。


✅ 静的レポートとは?

🔍 定義:

一度作成したら中身が変わらない固定レポートです。 「PDF形式」や「印刷用資料」「スクリーンショットつき報告書」などが該当します。


📘 特徴

項目 内容
更新 自動更新なし。人が更新して再発行
内容 固定。見る人は操作できない
形式 PDF、PowerPoint、紙、Excelの印刷版など
月次レポート、会議資料、経営向け報告書など

✅ メリット

  • 正式な記録として残せる(改ざん防止)
  • プレゼン資料として使いやすい
  • シンプルな構成で読みやすい

❗ デメリット

  • 情報が古くなりやすい
  • ユーザーが自分で掘り下げできない
  • 更新のたびに手間がかかる

✅ 動的レポートとは?

🔍 定義:

データと連携し、見る人が自由に操作・分析できるレポートです。 BIツール(例:Power BI、Tableau、Google Looker Studio)などで作成されます。


📘 特徴

項目 内容
更新 データベースと連携し自動更新も可能
内容 フィルターやドリルダウンで操作可能
形式 ダッシュボード、インタラクティブなWeb画面
営業日報ダッシュボード、リアルタイム在庫モニター、部門別KPI分析など

✅ メリット

  • 常に最新データを表示できる
  • 利用者が「自分で見たい角度」で分析できる
  • 作業時間を大幅に削減できる

❗ デメリット

  • 導入・初期設定にやや手間がかかる
  • ユーザーに操作スキルが必要な場合もある
  • 閲覧権限管理やデータ保護に注意が必要

🎯 静的 vs 動的レポート:使い分けの判断軸

観点 静的レポート 動的レポート
対象読者 経営層、社外向け 部門責任者、現場チーム
情報の性質 報告、記録、比較 分析、探索、判断支援
更新頻度 月次、四半期ごとなど 毎日〜リアルタイム
配布方法 メール添付、印刷 Web上、クラウド共有
操作性 受け身 主体的に掘り下げ可能

🛠 実務での使い分けアイデア

シーン 静的レポート 動的レポート
経営会議用レポート ◎(要約と固定) △(操作性は不要)
売上管理 △(毎回更新が必要) ◎(常時最新)
部門別KPI比較 ○(サマリ用) ◎(フィルターで詳細把握)
顧客からの報告書提出 ◎(PDFで信頼性) ×(操作不要)
分析担当者の調査 △(制限あり) ◎(掘り下げ自由)

✅ まとめ:レポートは「目的」に応じて使い分け!

ポイント 内容
静的レポート 正式資料・報告書に最適。信頼性・形式重視
動的レポート 掘り下げや分析用途に最適。即時性・柔軟性あり
実務では併用が基本 「まとめは静的」「詳細は動的」の組み合わせが理想的!

Best regards, (^^ゞ