Hello there, ('ω')ノ
エージェントAIが「目的に向かってどう行動するか」を考えるとき、 実はプランニングアルゴリズム(計画立案のための計算手法)が裏側で使われています。
たとえば、
「東京出張の予約をするには、何から始めてどう進めればいい?」 「システム障害が起きたけど、復旧までに何をすればいい?」
──こういった“最適な手順”をAIが自動で決める仕組みが「プランニング」です。
🧠 プランニングとは?
目的を達成するために、「行動の順序」を自動で決めるプロセス
プランニングが必要な場面では、単に1つの判断をするだけでは足りません。 「状態が変化するプロセス全体を見通して、ゴールに到達する道筋を考える」ことが求められます。
📦 プランニングに使われる主なアルゴリズム2つ
エージェントAIでよく使われるのが次の2つ:
名前 | 特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|
A*(Aスター) | 最短ルートを見つける探索型 | 経路検索、状態遷移の最適化 |
FF(Fast Forward) | ゴールに早くたどり着くための前向きな推論 | 実用的な計画立案、複雑な手順の最短化 |
🚗 A*アルゴリズムとは?(探索型)
「スタートからゴールまでの最短経路を見つける」アルゴリズム
A*は、「現在地からゴールまでにかかるコスト(距離・時間など)」を予測しながら、 もっとも効率のよいルートを選びます。
📘 イメージ例:地図アプリのルート検索と同じ
- 渋滞や距離を加味して、できるだけ早く目的地に着ける道順を提示
✅ A*の特徴まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
探索範囲 | 全体的に見る(やや時間がかかる) |
精度 | 非常に高い(最適解が出る) |
処理時間 | 状況によってはやや重い |
用途 | 経路探索、ロボットの動き、状態の最短遷移など |
🚀 FF(Fast Forward)プランニングとは?(前進推論型)
「今できることをどんどん進めて、最短でゴールにたどり着く」方式
FFは、すべての手を試すのではなく、 “ゴールに近づくアクション”を優先してどんどん前に進むという賢い近道型です。
📘 イメージ例:「ToDoリストをこなして目的達成する」感覚に近い
✅ FFの特徴まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
探索範囲 | ゴール方向に集中(軽量で高速) |
精度 | 実用的な解が得られる(必ずしも最適ではない) |
処理時間 | 非常に速い |
用途 | 実務の自動化、エージェントのタスク実行、スケジューリング |
⚖️ A*とFFの違い(比較表)
項目 | A*探索 | FFプランニング |
---|---|---|
処理スピード | △ やや重い | ◎ 非常に速い |
精度(最適性) | ◎ 最短手順を保証 | ○ 実用レベルで十分 |
探索方法 | 全体を見て最短経路を探索 | ゴールに向かって一直線に進む |
向いている場面 | 経路や制御が重要な場面 | 複数タスクをこなす業務AI |
🧪 実用シーン別イメージ
シーン | 適したアルゴリズム |
---|---|
倉庫ロボットのルート選択 | A*(通路が複雑でも最短距離) |
出張手配エージェント | FF(航空券→ホテル→通知と進む) |
問題解決型のエージェント | 両方をハイブリッドで使う場合も |
✍️ まとめ
- プランニングとは「どういう順で動くか?」を決める思考のしくみ
- A*は正確さ重視、FFはスピードと実用性重視
- エージェント型AIは、状況に応じてこれらのプランニング技術を使い分けながら、目的達成に向けて“自律的に動く”
Best regards, (^^ゞ