Hello there, ('ω')ノ
名前の通り、雪の結晶のように枝分かれした構造が特徴です。 一見複雑ですが、実務では大規模なデータ分析やデータベース設計でよく登場する形です。
❄️ スノーフレーク型スキーマとは?
スノーフレーク型スキーマ(Snowflake Schema)とは、スター型の拡張バージョンです。 スター型と同様に「主テーブル(ファクトテーブル)」を中心に持ちますが、 その周りの「補助テーブル(ディメンション)」がさらにサブテーブルに分かれて細分化されているのが特徴です。
🔍 図でイメージすると…
地域テーブル ↑ 顧客テーブル ← 顧客ID ↓ 売上テーブル(主) ↑ 商品テーブル ← カテゴリテーブル ↓ 日付テーブル ← 年・月テーブル
このように、補助テーブルの中でも共通情報をさらに分離して、枝分かれしているのがスノーフレーク型です。
📦 構造の特徴
項目 | 内容 |
---|---|
構造 | 階層的(ツリー状)、複数段階のテーブル関係 |
冗長性 | 少ない(同じ情報を繰り返さない) |
保守性 | 高い(修正が一ヶ所で済む) |
複雑さ | 高い(JOINが多くなる) |
✅ スター型との違いまとめ
比較項目 | スター型スキーマ | スノーフレーク型スキーマ |
---|---|---|
構造のシンプルさ | ◎ 分かりやすい | △ 複雑で階層的 |
クエリのしやすさ | ◎ 簡単にJOINできる | △ JOINが多くなる |
データの重複 | △ 冗長になりやすい | ◎ 冗長性を抑えられる |
データの正規化 | × 非正規化気味 | ◎ 正規化されている |
処理スピード | 速い(小規模向け) | やや遅い(JOIN増) |
主な用途 | ダッシュボード、部門別レポート | 複雑な分析、大規模DB管理 |
📈 実務での使いどころ
スノーフレーク型スキーマは、次のような場面に適しています:
- ✅ データ量が膨大で、同じ情報が繰り返されるのを避けたいとき
- ✅ 情報の正確性や一貫性を重視したいとき
- ✅ 多層的な分類(例:商品 → カテゴリ → ブランド)で管理したいとき
- ✅ 多国籍企業などで複雑な地域・通貨・言語を管理するケース
実例:
- 「地域名」は「市区町村 → 都道府県 → 国」というように、階層的に管理
- 「商品分類」も「商品 → カテゴリ → 大分類」などの細分化が可能
⚠ スノーフレーク型の注意点
❌ デメリットもある:
- クエリ(SQL)で多段階のJOINが必要になるため、パフォーマンスが落ちる可能性
- BIツールでの設定が複雑になりやすい
- 分析担当者のスキルが求められる
したがって、「初心者が最初に扱うスキーマ」としてはあまり向きません。 一方で、データ設計者や大規模プロジェクトでは非常に重宝されます。
📝 まとめ:正確さと効率を両立したいなら「スノーフレーク型」
特徴 | 内容 |
---|---|
データの正確性 | 高い。情報が一元管理されている |
分析の柔軟性 | 高いが、JOINやクエリの設計が必要 |
対象者 | 中級者以上向け、データモデリングが必要な人 |
▶ 結論:
- 「スター型=スピードとわかりやすさ」
- 「スノーフレーク型=正確性と柔軟性」
どちらが良い・悪いではなく、目的に応じて使い分けることが重要です。
Best regards, (^^ゞ