Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第56回:プライバシーとセキュリティを守るデータ運用術

Hello there, ('ω')ノ

データ活用が進む一方で、情報漏えいや不正アクセスのリスクも高まっています。 特に、個人情報や機密データを扱う場面では、「便利さ」だけでなく「安全性」も両立させる工夫が必要です。


✅ そもそもプライバシーとセキュリティは何が違う?

項目 プライバシー セキュリティ
意味 個人情報の保護(名前・住所・メール等) 情報資産の防御(データの改ざん・漏えい防止)
目的 個人の権利を守る 外部・内部の攻撃から守る
対策例 匿名化、最小限収集 パスワード管理、アクセス制限、ウイルス対策

✅ プライバシー保護の基本:3つの“必要性”を問う

① そのデータ、本当に必要?

  • 例)会員登録で誕生日を聞く → なぜ必要か明確に説明できる?

② どこまで情報を細かく残すべき?

  • 例)市区町村レベルで十分なら、番地や部屋番号までは不要

③ その情報はどのくらい保管すべき?

  • 例)退会後もずっと残していないか? → 一定期間で削除ルールを設定

✅ 実務でできる!プライバシー保護の工夫

工夫 内容
匿名加工 氏名やIDを仮名や記号に置き換える(例:Taro.Y → User001)
集計単位の調整 個人単位ではなく“グループ平均”などで扱う
ログのマスキング IPやメールの一部を伏せて表示(例:xx@***.com)
サンプルデータの利用 実在データではなくテスト用の架空データを使う

✅ セキュリティ対策:現場でできることから始めよう

対策 内容
パスワード管理 1234や誕生日などの単純なパスワードはNG!管理ツールを活用しよう
アクセス権限の最小化 「見てもいい人」だけに限定。フォルダやファイルに制限をかける
クラウド利用時の注意 Google DriveやOneDriveの共有設定は「リンク公開」になっていないか確認
送信前チェック メールに個人情報が含まれていないか、宛先は正しいかをダブルチェック
ウイルス・マルウェア対策 社内PCには必ずセキュリティソフトを導入・更新すること

🧠 よくある“うっかりミス”とその防止策

ミス 対策
個人情報付きの資料をそのまま添付 ZIPでパスワード保護 or PDFにしてマスク処理をする
無意識にUSBにコピー 持ち出しルールを社内で共有、USB使用禁止設定も有効
会議画面の共有ミス 画面共有時は関係ないファイルを閉じておく(特にZoom・Teams)
サンプルに実データを使用 開発・学習では“ダミーデータ”を用意する文化を持とう

✅ 実務でのチェックリスト(毎週1回、自己確認用)

項目 チェック
個人情報を扱っていないか? ✅ / ❌
保存先や共有先が適切か? ✅ / ❌
不要なファイルを残していないか? ✅ / ❌
パスワードの見直しをしているか? ✅ / ❌
上司やIT部門に相談しやすい体制か? ✅ / ❌

✅ まとめ:「便利さ」と「安心」を両立するのが“賢い使い方”

視点 内容
プライバシー 不必要な情報は集めず、見せすぎない
セキュリティ 予防・制限・削除で守るしくみを持つ
非エンジニアでもできること パスワード管理、共有設定の確認、サンプル利用など
習慣が大切 “うっかり”を防ぐルールづくりと声かけを忘れずに!

Best regards, (^^ゞ