Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

高強度パスワードでも突破される?人間の癖を突いたブルートフォース攻撃の現実

Hello there, ('ω')ノ

✅ パスワードポリシーは万能ではない

確かに「大文字・小文字・数字・記号」を含んだ高エントロピーパスワードはコンピュータによる総当たりには強いです。

ですが──

人間が作る「覚えやすい強そうなパスワード」には共通した弱点があります。


🧠 人間がやりがちな「悪いけどポリシーを満たす工夫」

元のパスワード ポリシー対応後の例
mypassword Mypassword1!
hello123 Hello123!
welcome Welcome2024#
password P@ssw0rd1!

→ 一見強く見えても、パターンは非常に予測しやすい


🔁 パスワード変更のパターンも狙われる

定期的なパスワード変更を義務づけるポリシーのせいで、 多くの人が 「ちょっとだけ変える」 という悪習に陥ります。

よくあるパターン

前回のパスワード 次のパスワード候補
Mypassword1! Mypassword2!, Mypassword1?
Qwerty@123 Qwerty@124, Qwerty@1234

→ 攻撃者はこれを簡単に自動化して突破を狙えます。


🎯 実際のブルートフォースはこう進化している

  • 単純な辞書型攻撃ではなく、「人間の癖」を学んだリスト(例:probable wordlists)を使用
  • RockYou.txt や HaveIBeenPwned のような漏洩済みパスワードデータからパターンを分析
  • パスワードポリシーを満たすように自動で変形しながら試行

✅ 防御のために必要な対策

対策 内容
✅ ユーザー教育 「覚えやすい強いパスワード」の危険性を伝える
✅ MFA(多要素認証) パスワード単体での突破を防止
✅ パスワードブラックリスト P@ssword1 のようなありふれたパターンは禁止
✅ ブルートフォース検出とIPブロック 短時間の連続試行をログ・監視・遮断する

✅ まとめ

  • 人間の作る「強いつもりのパスワード」は、攻撃者にとってむしろ“狙いやすい”
  • 「強度」+「ランダム性」+「二要素認証」 の組み合わせが必須
  • 定期変更のポリシーは、かえってパターン化を助長する場合もあるため注意

Best regards, (^^ゞ