Hello there, ('ω')ノ
🤖 ADBってなに?
ADB(Android Debug Bridge)は、Android端末とパソコンをつないで、コマンドでいろいろ操作できるツールです。
たとえば:
- アプリのインストール・アンインストール
- スマホ内のファイルを確認・抽出
- ログの取得(logcat)
- 端末の状態チェック
- シェルでのコマンド操作
これを使うことで、診断のためにスマホに「中を見せて」とお願いしたり、特定の動作を再現したりできるわけです。
🖥 ADBを使う準備(パソコン側)
✅ ADBのインストール方法(Windows/Linux/macOS共通)
- Android公式サイトから「platform-tools」をダウンロード → https://developer.android.com/studio/releases/platform-tools
- 解凍して任意のフォルダに配置(例:
C:\platform-tools
) - ターミナルやコマンドプロンプトからそのディレクトリに移動
adb version
で動作確認!
🔌 実際にスマホとつなぐ
USBデバッグをONにしたAndroid端末をUSBでパソコンに接続して、次のコマンドを打ってみましょう。
adb devices
出力例:
List of devices attached 0123456789ABCDEF device
これが表示されれば、ADBが端末と“会話できる状態”です。
🧪 よく使うADBコマンド一覧
コマンド | 説明 |
---|---|
adb devices |
接続されている端末を確認 |
adb install アプリ.apk |
アプリを端末にインストール |
adb uninstall パッケージ名 |
アプリをアンインストール |
adb shell |
端末の中に入ってコマンド操作する |
adb pull /path/to/file |
端末からファイルをパソコンにコピー |
adb logcat |
実行中のログをリアルタイムで表示 |
🐚 ADB Shellモードでの操作
adb shell
と打つと、スマホの中に入ってコマンドが打てる「シェルモード」に移行します。 ここで使えるのは、Linuxの基本的なコマンドです。
例:
cd /data/data/ ls getprop id
cd
:フォルダ移動ls
:中身を一覧表示id
:現在の権限(ユーザー)確認getprop
:端末の設定情報を見る
⚠ 通常の状態では、/data/data/
の中はアクセス制限されていることが多く、root化されていないと見られないアプリもあります。
🕵️♀️ 診断に使える!便利な活用例
1. アプリのパッケージ名を調べる
adb shell pm list packages
→ インストールされているアプリ一覧が出ます。
2. 対象アプリのファイルをコピー
adb pull /data/data/com.example.app/databases/sample.db ./sample.db
→ アプリの中にあるSQLiteのデータベースファイルをパソコンにコピー (root権限が必要な場合も)
3. アプリのログを観察
adb logcat
→ アプリが表示・動作したときのログを確認でき、機密情報が出力されていないかチェックできます。
✅ まとめ
- ADBは、Android端末を操作するための“遠隔リモコン”のようなツール
- コマンドでアプリのインストール、ログ確認、ファイル操作が可能
- シェルモードでは、より詳細な内部状態を調査できる
- 診断では、ログの中にパスワードやトークンが出ていないかなどを確認するのが重要
Best regards, (^^ゞ