Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

「隠されたURL」による擬似セキュリティ:Security by Obscurityは危険

Hello there, ('ω')ノ

✅ 問題の本質

アプリケーションの中には、管理者用の機能を隠れたURLにしておくことで保護されたつもりになっているケースがあります。

これはいわゆる:

Security by Obscurity(曖昧化による擬似セキュリティ)

と呼ばれる非常に危険な設計思想です。


🎯 攻撃対象の例

https://insecure-website.com/administrator-panel-yb556
  • 一見すると推測が難しそうなURLですが、
  • ユーザーのブラウザ上にヒントが存在する可能性があります。

🕵️ URLがバレるパターン例

✅ JavaScript内に記載されている

<script>
    var isAdmin = false;
    if (isAdmin) {
        var adminPanelTag = document.createElement('a');
        adminPanelTag.setAttribute('href', 'https://insecure-website.com/administrator-panel-yb556');
        adminPanelTag.innerText = 'Admin panel';
    }
</script>

上記コードは:

  • 管理者であればリンクを表示するように見えますが…
  • JavaScriptのコード自体は誰でも読めるため、
  • administrator-panel-yb556 というURLは一般ユーザーにも簡単にバレてしまいます

⚠️ なぜ危険か?

問題点 説明
URLを知っていれば誰でもアクセスできる → アクセス制御が機能していない証拠
JavaScriptやHTMLから簡単に見つかる → ChromeのDevToolsやソース表示で調査可能
推測不可能でも漏れる → JS, robots.txt, エラーメッセージ、Refererヘッダなど

✅ 正しい対策とは?

対策 内容
✅ サーバー側で「権限」を判定 if (user.role !== 'admin') return 403; など明確な拒否
✅ クライアントに機密URLを埋め込まない リンクも表示しない、JS内にも書かない
✅ URL秘匿だけに頼らない URLは秘匿手段ではなく、識別子であると考えるべき

✅ まとめ

URLを隠すだけではアクセス制御の代替にはならない。

  • JavaScriptやHTMLの中に含まれていれば、誰でも簡単に調べられます
  • 「知ってる人だけアクセスできる」という思想は、攻撃者にも通用してしまう

Best regards, (^^ゞ