Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第55回|ベクトルDBを使った検索型AIの仕組み

Hello there, ('ω')ノ

🔎 なぜ「検索型AI」が必要なの?

ChatGPTのようなAIは、学習済みの知識で会話します。 ですが…

  • ✅ 社内マニュアルや業務ノウハウは学習されていない
  • ✅ 法改正・新商品・独自データは反映されない
  • ✅ 回答が“それっぽく”ても、間違っていることがある(ハルシネーション)

このような課題を解決するのが、**検索型AI(RAG構成)**です。


🧠 RAGとは?

RAG(Retrieval-Augmented Generation)は、 「検索(Retrieval)」+「生成(Generation)」を組み合わせたAIの仕組みです。

AIが質問に答える前に── 社内データベースなどから“関連情報”を探して、それを使って回答を生成します。

この「探す」部分を担っているのが、ベクトルデータベースです!


💡 ベクトルDBとは?

ベクトルDBとは、「文章やデータを“意味”で検索できるデータベース」のことです。

普通のデータベースは「キーワード一致」で探しますが、 ベクトルDBは「意味が近いもの」を数値ベクトルで検索できます。

たとえば:

質問:「退職時に提出する書類って何?」
→「退職届の提出方法」や「退職時の手続き一覧」などが見つかる

📌 「同じ言葉」でなくても、「似た意味の情報」を探し出せるのがベクトルDBの強みです。


🧭 どうやって使うの?RAGの基本構成

1. ユーザーが質問する
 ↓
2. 質問をベクトル化(意味を数値に変換)
 ↓
3. ベクトルDBから類似情報を検索
 ↓
4. 見つけた情報をプロンプトに入れる
 ↓
5. LLM(ChatGPTなど)が回答を生成

この仕組みにより、AIが「社内知識を参照しながら答える」ことが可能になります。


🧰 どんなベクトルDBがあるの?

以下は代表的なベクトルデータベースです:

ツール名 特徴
FAISS Meta社開発、軽量で高速、ローカル利用に最適
Weaviate セマンティック検索+メタデータ活用が得意、APIあり
Pinecone クラウド特化、スケーラブルで商用利用にも向く
Chroma LangChainと親和性高く、個人開発・PoC向き

LangChainを使えば、これらのDBとも簡単に連携できます。


📄 実務での活用例

業務シーン ベクトルDBを使うメリット
社内ナレッジ検索 キーワードだけでなく「意味」による検索が可能に
議事録やPDFのQAボット 長文ドキュメントから必要な情報だけ抽出し、AIに使わせる
お問い合わせ対応 類似の過去Q&AやマニュアルをAIが自動参照して回答
法務・契約書チェック 書類内容と照らし合わせて、見落としや注意点を提示可能

✨ イメージしよう:「意味」で検索するとは?

Q:「営業資料のテンプレってどこ?」
→ 「営業提案書のひな型」「提案フォーマット」「プレゼン用資料の雛形」などを返す

Q:「異動するときの手続きは?」
→ 「人事異動に伴う申請フロー」「部署変更時の処理一覧」などがヒット

🔍 単語が一致しなくても、意味が近ければ拾える。 これが検索精度の革命なのです!


✅ まとめ:ベクトルDBでAIは“賢くなる”

✅ ベクトルDBは、文章の意味を数値でとらえて検索できる新しいDB

✅ RAG構成により、AIが社内ドキュメントを活用して回答できるようになる

✅ 業務特化のAIアシスタントやチャットボットには欠かせない技術

✅ LangChainなどを使えば、ベクトルDBとの連携も比較的かんたん!

Best regards, (^^ゞ