Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

11-3:第三者評価で見える新たなリスク

Hello there, ('ω')ノ

自己評価は、自社のセキュリティリスクを把握するのに有効ですが、社内の視点だけでは見落としが発生することも少なくありません
そのため、NISTサイバーセキュリティフレームワーク(NIST CSF)では、外部の専門家による「第三者評価」を受けることで、新たなリスクを特定し、より強固なセキュリティ体制を構築することが推奨されています。


なぜ第三者評価が必要なのか?

内部の視点では気づきにくいリスクを発見できる
👉 社内のルールや慣習に縛られず、新たな視点で評価が可能

専門家の知見を活用できる
👉 最新の攻撃手法や業界のベストプラクティスに基づいた評価が受けられる

取引先・顧客からの信頼を向上させる
👉 「第三者の評価を受けている」ことを示すことで、ビジネス上の信頼性が向上

法規制や業界基準(ISO27001、NIST 2.0、GDPRなど)への準拠を証明できる
👉 監査証明を取得し、コンプライアンス要件を満たすことが可能

🚨 第三者評価を受けないと起こる問題

  • 自己評価では「リスクがないと思っていた部分に実は脆弱性があった」というケースが多い
  • 取引先のセキュリティ監査で「独立した評価を受けていない」と指摘され、ビジネス機会を失う
  • 規制対応が不十分で、監査やコンプライアンス違反で罰則を受けるリスクが発生

💡 「社内で問題ないと思っていたが、第三者の評価で新たなリスクが見つかった」というのはよくある話!


第三者評価の種類 – どの方法を選ぶべきか?

第三者評価にはいくつかの方法があり、目的や予算に応じて適切なものを選択することが重要です。

① 脆弱性診断(Vulnerability Assessment)

システムの脆弱性をスキャンし、潜在的なリスクを特定
自社のネットワークやクラウド環境が安全かを確認できる

🚀 活用場面

  • 「自社のシステムに脆弱性がないか確認したい」
  • 「定期的にセキュリティ診断を行い、攻撃のリスクを低減したい」

🔧 代表的なツール・サービス

  • Qualys、Nessus、Rapid7(外部サービス)
  • OWASP ZAP(無料で利用可能な診断ツール)

💡 自動化ツールを活用すれば、コストを抑えながら定期的な評価が可能!


② ペネトレーションテスト(Penetration Testing)

ホワイトハッカーが実際に疑似攻撃を行い、セキュリティの弱点を特定
リスクの「深刻度」や「実際に攻撃を受けた際の影響」を把握できる

🚀 活用場面

  • 「本当に攻撃者が侵入できるのかテストしたい」
  • 「実際に被害を受けた際の影響をシミュレーションしたい」

🔧 代表的なサービス

  • IBM X-Force Red(高度な攻撃シミュレーションを提供)
  • NCC Group(グローバル対応可能なセキュリティテスト)

💡 定期的なペネトレーションテストを実施することで、より実践的なリスク評価が可能!


③ セキュリティ監査(Security Audit)

組織全体のセキュリティ管理体制を評価し、規則やガイドラインへの準拠状況を確認
ISO27001、SOC2、GDPRなどの規制・標準に適合しているかチェックできる

🚀 活用場面

  • 「取引先のセキュリティ監査に対応したい」
  • 「ISO27001の取得・更新のために準備したい」

🔧 代表的な監査サービス

  • KPMG、Deloitte(大手監査法人によるセキュリティ監査)
  • ISACA(CISA資格を持つ監査人によるIT監査)

💡 監査は「システム」だけでなく「組織全体の管理体制」まで評価するのが特徴!


④ レッドチーム演習(Red Team Exercise)

実際の攻撃者の視点で、組織に対する総合的な攻撃をシミュレーション
「技術」だけでなく「人・組織の対応能力」も評価できる

🚀 活用場面

  • 「組織のインシデント対応能力を試したい」
  • 「最新の攻撃手法にどこまで耐えられるかを評価したい」

🔧 代表的なプロバイダー

  • Mandiant(高度な攻撃シナリオを提供)
  • TrustedSec(企業向けの攻撃シミュレーションサービス)

💡 防御側(Blue Team)との訓練を組み合わせることで、より実践的な評価が可能!


第三者評価を依頼する際のコツ(成功のポイント)

① 目的を明確にする

  • 脆弱性を洗い出したいのか?
  • 攻撃シミュレーションを実施したいのか?
  • 規制対応(ISO27001、NIST 2.0)を強化したいのか?

💡 目的が曖昧だと、適切な評価が受けられず、コストも無駄になる!


② 評価対象を絞る

  • すべてのシステムを対象にするとコストが膨大になるため、優先度の高い部分から実施する
  • 「クラウド環境」「社内ネットワーク」「取引先システム」など、特定の領域に絞ると効率的

💡 段階的に評価を進めることで、無理なくセキュリティ強化が可能!


③ 事前準備を徹底する

  • 評価を受ける前に、基本的なセキュリティ対策(MFA導入、パッチ適用)を整備しておく
  • 診断結果のレポートをもとに、次の改善計画を立てる

💡 「評価を受けた後のアクションプラン」まで考えておくことが重要!


まとめ

第三者評価を受けることで、社内では気づけなかったリスクを特定できる
脆弱性診断・ペネトレーションテスト・監査・レッドチームなど、目的に応じた手法を選択する
目的と評価対象を明確にし、事前準備を整えることで、効果的な診断が可能

Best regards, (^^ゞ