Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

パッシブOSINTの手法と特徴についてまとめてみた

Hello there, ('ω')ノ

 

OSINT(オープンソースインテリジェンス)には、主に二つのアプローチがあります:パッシブOSINTとアクティブOSINT。

ここでは、パッシブOSINTの手法と特徴について詳しく説明し、それがアクティブOSINTとどのように異なるのかを解説します。

 

パッシブOSINTの定義と特徴

パッシブOSINTは、情報収集者が直接的に情報源や対象に影響を与えることなく、利用可能なオープンソースデータから情報を収集する手法です。このアプローチでは、収集活動がターゲットに知覚されるリスクが非常に低く、通常、収集者の存在が隠されます。

 

特徴
1. 非侵入性

 パッシブOSINTは、オンラインや公共のデータベース、既に公開されている情報を活用するため、対象の日常活動に干渉することがありません。

 

2. 匿名性と安全性

 収集活動が対象に知られるリスクが非常に低いため、情報収集者は自身のアイデンティティを隠しながら活動できます。これは、特に敏感な情報を扱う場合やリスクの高い地域で情報を収集する際に重要です。

 

3.広範囲のアクセス

 インターネットに公開されている情報や公共の記録に自由にアクセスすることができるため、幅広い情報源からデータを収集できます。

 

パッシブOSINTの手法

1. オンライン検索

 Googleやその他の検索エンジンを用いて、特定のキーワードやフレーズに関連する情報を収集します。高度な検索オペレーターを使って特定のドキュメントタイプやサイトを標的にすることもできます。

 

2. ソーシャルメディアモニタリング

 Twitter、Facebook、LinkedInなどのソーシャルメディアプラットフォームを監視し、公開プロファイルから情報を収集します。ハッシュタグや特定のトピックに関するディスカッションを追跡することも含まれます。

 

3. 公共データベースとアーカイブ

 政府機関や非営利組織が提供する公共データベースから情報を収集します。選挙記録、裁判所の文書、統計データなどが含まれます。

 

4. ニュースアウトレットとジャーナル

 オンラインでアクセス可能なニュースサイトや専門ジャーナルから最新の情報や研究を収集します。

 

実際の例

市場調査:

企業が新製品を市場に投入する前に競合分析を行うために、パッシブOSINTを活用します。この企業は、競合他社のウェブサイト、公開されている財務報告、消費者のレビューをオンラインで検索し、それらの情報から市場の傾向や競合製品のポジショニングを理解しようと試みます。これにより、自社製品のマーケティング戦略をより効果的に策定することが可能となります。

 

パッシブOSINTは、特に情報収集者がリスクを最小限に抑えつつ広範囲の情報を収集したい場合に適しています。

この方法は、多くの異なる状況での意思決定に役立つ洞察を提供するために広く利用されています。

 

Best regards, (^^ゞ