Hello there, ('ω')ノ
〜“技術者でなくても読める”わかりやすさが鍵〜
🧠 調査の価値は「伝え方」で決まる
OSINT(オープンソースインテリジェンス)で得られた情報は、 どれだけ精度が高くても「伝わらなければ価値がない」といっても過言ではありません。
特に社内報告では、非専門家でも理解できる言葉・構成・見せ方が重要です。
📌 今回は、社内向けのOSINT調査レポートをどう作成するか、実例形式で解説します。
🧩 社内向け調査レポートの基本構成
✅ 1. タイトル・概要(5W1H)
- 「何を、なぜ、いつ、どこで、誰に対して、どのように」調査したか
- 例)「SNS上のなりすましアカウントに関する初動調査報告(2025年5月 実施)」
✅ 2. 調査の背景と目的
- 発生した事象、または調査の依頼理由を簡潔に記述
- 例)「X(旧Twitter)上で弊社名を名乗る第三者アカウントが見つかった」
✅ 3. 調査方法と使用ツール
- 実施した手順、使ったツール、検索条件などを具体的に記録
- 例)「theHarvesterでメール関連情報を収集」「Google画像検索でプロフィール写真を照合」
✅ 4. 調査結果(要約+詳細)
要約(箇条書き)
- 調査対象のアカウントは少なくとも3件存在
- 全て共通のメールアドレスを使用
- 投稿内容からブランドなりすましの意図が疑われる
詳細(スクリーンショットや表)
アカウント名 | 投稿傾向 | メール情報 | 作成日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
@FakeBrand01 | 弊社製品の誤情報 | brandinfo@sample.com | 2025/5/20 | 誘導URLあり |
✅ 5. 分析と考察(リスク判断)
- 情報の信頼度、被害可能性、今後の予測などを簡潔に分析
- 例)「投稿の拡散は限定的だが、画像加工により誤認リスク高」
✅ 6. 推奨アクションと対応案
優先度 | 推奨対応 | 担当部門 | 対応期限 |
---|---|---|---|
高 | X社へ通報し削除申請 | 広報部 | 即日 |
中 | 今後の投稿を継続監視 | 情報システム部 | 今週中 |
低 | 社内共有と注意喚起 | 総務 | 翌週までに |
✅ 7. 添付資料
- 調査ログ(検索ワード・取得日時)、画像、URL、ツール出力など
- 不要な個人情報は必ずマスキング処理を行う
🛠 書くときのポイント
ポイント | 説明 |
---|---|
専門用語は避ける | 「ドメイン=Webサイトの住所」など、簡単な言い換えを |
時系列で整理する | 調査プロセスを追いやすくする |
事実と仮説を分ける | 「確認済み情報」と「推測」を明示 |
見た目も工夫する | 図表・色分け・箇条書きで視認性アップ |
✅ まとめ:伝えることで、調査は“組織の力”になる
- OSINTは情報を行動に変える報告で完結する
- 調査レポートは「専門家が読むもの」から「誰でも判断できる道具」へ
- 繰り返しの報告で、社内の情報活用文化を育てることができます
Best reagards, (^^ゞ