Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第68回:民間企業の成功例

Hello there, ('ω')ノ

〜OSINTがビジネスを守り、加速させたリアル事例〜


🧠 民間でもOSINTは“攻めと守り”に活きる

OSINT(オープンソースインテリジェンス)は政府・軍事用途だけでなく、 企業のリスク対策・競合分析・ブランド保護にも幅広く応用されています。

📌 今回は、実際の民間企業でOSINTを活用して成果を上げた成功事例を紹介します。


🏢 成功事例①:ECサイトでの偽ブランド対策(アパレル企業)


背景

自社のブランド商品が、某海外ECサイトで偽造品として大量出品されていた。 顧客からの苦情で発覚。

OSINT施策

  • Shodanで該当ドメインのホスティング元を調査
  • Google画像検索+EXIF情報で製造元のパターンを特定
  • 登録商標情報と連携し、各プラットフォームに知的財産侵害として通報

結果

→ 3週間で約80件の偽出品削除+販売業者の再発傾向を監視リスト化


🏢 成功事例②:新興競合の台頭を早期検知(SaaS企業)


背景

国内外で同様のサービスが乱立する中、新興ベンダーの存在に気づくのが遅れがちだった。

OSINT施策

  • Crunchbaseや求人情報を常時クロールし、新規資金調達や開発職の動きを監視
  • GitHub・Twitterで「特定技術キーワード+会社名」の投稿増加を自動検出
  • 製品比較記事、レビュー、ユーザーの感想を分析して強み・弱点を可視化

結果

→ 大手に成長する前に3社を先んじて把握し、事業戦略の転換に貢献


🏢 成功事例③:採用候補者のデジタルリスク評価(IT企業)


背景

エンジニア採用時、SNSでの不適切発言や過去のトラブルが後から発覚するケースが増加。

OSINT施策

  • 公開プロフィール(Twitter、GitHub、Qiita、Zennなど)から活動傾向を分析
  • 過去のブログ記事やQAサイトのコメントからコミュニケーション能力・炎上リスクを評価
  • 特定の意図を持たず、“公開範囲のみ”の情報で判断

結果

→ 内定前の最終チェックとして機能し、採用リスクの低減に成功


🧠 民間企業がOSINTで得られる価値


活用分野 期待できる成果
セキュリティ 攻撃の兆候や情報漏洩を早期検知
マーケティング 顧客ニーズ・競合動向の可視化
人事 採用候補者の健全性と信頼性を判断
ブランド保護 なりすましや偽サイトの監視と対処
危機管理 炎上・風評・サイバー事件の初動対応に活用可能

✅ まとめ:OSINTは“情報で動く企業”の羅針盤

  • OSINTは民間でも実務の意思決定に直結する武器となる
  • 技術よりも、「何のために情報を使うか」が鍵
  • 小さな調査の積み重ねが、大きなリスク回避や事業成功につながる

Best regards, (^^ゞ