Shikata Ga Nai

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第58回:品質の高いデータとは?信頼性を判断する3つの軸

Hello there, ('ω')ノ

✅ 「データ品質」とは何を意味するのか?

データ品質 = データが“正しく、使いやすく、信頼できる”状態かどうか

見た目がきれいでも、実は中身にエラーや矛盾があれば、意思決定を誤らせる危険性があります。


✅ データ品質を測る3つの軸

以下の3つの視点で確認することで、データの信頼性を見極められます。


正確性(Accuracy)

📌 意味:値が事実にどれだけ一致しているか?

  • 顧客の名前や住所に誤字がないか
  • 売上金額や在庫数が現実と一致しているか
  • 単位(円/ドル、kg/g)が正しく統一されているか

🛠 対策

  • 入力チェック(バリデーション)を設ける
  • データ元を定期的に確認・照合する
  • マスターデータと突き合わせる

完全性(Completeness)

📌 意味:必要な情報が欠けていないか?

  • 顧客情報で「名前」はあるのに「メールアドレス」が抜けている
  • 日付データに空欄やNULLがある
  • 重要な項目が一部のレコードだけ記録されていない

🛠 対策

  • 必須項目に入力チェックを設定
  • 欠損値が発生する理由を洗い出す
  • データ収集プロセスの改善(アンケートなど)

一貫性(Consistency)

📌 意味:データのルールやフォーマットが統一されているか?

  • 同じ内容なのに表記がバラバラ(例:「株式会社○○」と「(株)○○」)
  • 「男性/女性」と「M/F」が混在
  • 時刻が「10:00」形式と「10時00分」が混在している

🛠 対策

  • 値の候補をリストで制限(プルダウンなど)
  • データ定義書を作成して、社内で共有
  • 変換ルールを定めて処理時に自動整形

✅ その他にも注目すべき品質項目

項目 内容
最新性(Timeliness) 情報が古すぎないか?更新されているか?
妥当性(Validity) 入力ルールに沿っているか?(例:日付に「2025/13/45」がないか)
重複の有無 同じレコードが複数登録されていないか?

🧠 よくある「品質が低いデータ」の例

状況 問題点 起きやすい理由
売上データにマイナスの金額がある 誤入力、返品処理のミス 入力ルールが不明確/確認不足
顧客データに電話番号が全角だったりハイフンなしだったり 一貫性がない フォーマット統一されていない
質問ごとにアンケート形式がバラバラ 集計不能 設計時に定義が不足している

✅ 品質の高いデータを育てる3つの習慣

習慣 解説
📊 入力ルールを設計する 誰が入力しても同じ形式になるようガイドを作る
🔍 データの定期点検をする 月1回など定期的にデータの状態をチェック
👥 チームでルールを共有する ガバナンスだけでなく、現場の理解がカギ

✅ まとめ:「データ品質」は分析の出発点!

ポイント 内容
品質が悪いと“誤った判断”につながる 可視化も分析も信頼性に依存する
判断基準は「正確性・完全性・一貫性」 この3つをまずチェック!
習慣と仕組みが品質を守る 入力ガイド、フォーマット統一、定期レビューがカギ

Best regards, (^^ゞ