Shikata Ga Nai

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第11回|AIの学び方:教師ありと教師なしをやさしく解説

Hello there, ('ω')ノ

🔷 AIの学習とは?

まず前提として、「AIが学ぶ」とは、

✅ 「たくさんのデータを見て、そこにある“パターン”を見つける」こと。

そしてこの学び方には、大きく2つのスタイルがあります:

  1. 教師あり学習(Supervised Learning)
  2. 教師なし学習(Unsupervised Learning)

それぞれどういう意味なのか、日常の例で考えてみましょう!


📘 教師あり学習:先生が“答え”を教えてくれる

✔️ イメージ:先生が付き添って教える家庭教師スタイル

たとえば、子どもに「犬」と「猫」を教えるとき:

  • 写真を見せて「これは犬だよ」
  • 「これは猫だよ」と“正解”をセットで教える

これがまさに「教師あり」です。 つまり、「このデータは●●です」という“正解ラベル”が付いたデータで学習させる方法です。

🧠 AIの例:

  • メールに「これは迷惑メール」「これは普通のメール」とラベルをつける
  • 画像に「これはリンゴ」「これはバナナ」とラベルをつける
  • 顧客に「この人は購買済み」「この人は未購入」とタグをつける

📌 AIは「入力」と「正解セット」からパターンを学び、 未知のデータでも**“それっぽい答え”を予測できるようになる**のです。


📕 教師なし学習:答えなしで、自分で“グループ分け”

✔️ イメージ:自由に観察して、自分なりに整理するスタイル

たとえば、旅行中に初めて出会う料理を見て、 「なんとなく見た目が似てるグループがあるな」と気づくような感じです。

これが「教師なし学習」。 正解ラベルがないデータをもとに、AIが“自分で共通点”を見つける方法です。

🧠 AIの例:

  • 顧客データを分析して「似たような買い物傾向」のグループを分ける
  • 記事を分類して「内容が似ているもの」同士をまとめる
  • 写真を見て「色や形が似ているもの」を自動でグループ分けする

📌 AIは“答え”がない中で、データの中の「隠れた構造」や「傾向」を自力で発見しようとするのです。


🔄 違いを表で比較!

項目 教師あり学習 教師なし学習
正解データの有無 ある(ラベル付き) ない(ラベルなし)
目的 入力に対する“正解”を予測する データの“構造”や“似たもの同士”を探す
実例 スパム判定、画像分類、売上予測など 顧客セグメント分類、話題のトピック抽出など
難易度(準備) ラベル付けが必要(手間あり) 準備は楽だが、結果の解釈に工夫が必要

🏢 ビジネスでの活用場面は?

業務分野 教師ありが活躍する例 教師なしが活躍する例
マーケティング 購買確率の予測、広告クリック予測 顧客を購買傾向でグループ化(クラスタリング)
人事 離職リスクの高い社員の予測 社員タイプの傾向分析
サポート メールがどの部署向けか自動分類 顧客の問い合わせ内容をトピック別に分類

🔍 実は「生成AI」もどちらも使っている!

ここまでの連載で登場した「ChatGPT」や「画像生成AI」は、 実はこの2つの学習方法を“組み合わせて”活用しています。

  • 最初の段階では、大量のテキストを「教師なし」で学習(例:文章の特徴をつかむ)
  • 後半の調整では、「これは良い返答」「これは悪い返答」といった教師ありのフィードバックを使って調整

こうして、「言葉の流れも自然で、質問の意図にも合った答えが出せる」モデルが育っていくのです。


✅ まとめ:AIの“学び方”を知ると、賢く使える!

✅ 教師あり学習=答え付きで学ぶ「家庭教師スタイル」

✅ 教師なし学習=答えなしで傾向を見つける「観察スタイル」

✅ 業務に応じて、どちらの学習が向いているかを考えると活用しやすい

✅ 生成AIはこの2つの学習方法をうまく組み合わせて作られている!

Best regards, (^^ゞ