Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第6回|「生成する」ってどういうこと?数式なしでイメージしよう

Hello there, ('ω')ノ

🔷 まず、「予測」と「生成」はどう違う?

まずはシンプルに、以下の違いからスタートしましょう。

言葉 どんなイメージ?
予測する すでにある選択肢の中から、もっとも起こりそうなものを選ぶ
生成する 新しいものを、自分で考えて“つくる”

たとえば…

📌 予測: 「このメールは迷惑メールか?」→【Yes/No】のどちらかを選ぶだけ。

📌 生成: 「商品紹介文を書いて」→ゼロから文章を“創り出す”。

つまり「生成」とは、正解がある問題に答えるのではなく、答えそのものを“作る”ということなんです。


🔷 AIが“生成”しているとき、実際になにをしてるの?

ここで少し舞台裏をのぞいてみましょう。

AIが何かを「生成」するとき、やっていることはざっくりこうです:

1. お題(プロンプト)を受け取る 2. 過去のパターンから「それっぽい要素」を選び出す 3. 選んだ要素を“それっぽく”組み合わせる 4. 文章・画像・音などのアウトプットに変換!

つまり、まるで職人さんが材料から作品を組み立てるように、AIも「創作」をしているのです。


🔷 例えで理解しよう:「AIは料理人みたいなもの」

ここでひとつ、料理にたとえてみましょう。

あなたがAIにこう言ったとします:

🍴「イタリア風の野菜たっぷりパスタのレシピを書いて」

するとAIは…

  • 過去に見た“イタリア風レシピ”の材料や調味料のパターンを思い出し、
  • 「野菜たっぷり」ってことはズッキーニ?パプリカ?ブロッコリー?
  • パスタと相性が良い味つけも考慮して…
  • それらを組み合わせてレシピを書いてくれる!

この一連の動作が「生成」です。 つまりAIは、「何もないところから、条件に合ったものを作り出す」能力を持っているのです。


🔷 なぜ“それっぽい”のが作れるの?

理由はひとつ。 AIは大量の過去データを学習しているからです。

例えばChatGPTはインターネットの何十億ページもの文章を、 Stable Diffusionはネット中の画像とその説明文を学習しています。

そのため、AIはこう考えます:

👓「昔見た似たようなパターンではこうだったな」 🧠「なら今回も、これが“もっとも自然”に見えるだろう」

この「もっとも自然そうなもの」を、統計的に選んで組み立てるのが生成という行為なのです。


🔷 “完全に自由”ではないことにも注意

生成AIは確かに創造的です。 ですが、それはあくまで「学習した範囲内」での創造です。

たとえば、 🧩「宇宙人が寿司屋を経営している絵を描いて」 という突飛なプロンプトにもAIは応じますが、

その裏では:

  • 「宇宙人」=どんな見た目が多かったか
  • 「寿司屋」=和風のカウンター、のれん、ネタの種類
  • 「経営」=人物が店主っぽい格好をしているイメージ

など、既存の要素をうまく組み合わせてるだけなのです。


🔷 まとめ:「生成する」とは“条件付き創造”

今回のまとめです:

✅ 「生成する」とは、「答えそのものをAIがつくり出す」こと

✅ AIは過去のパターンを学習し、「もっとも自然な組み合わせ」を導き出している

✅ 数式やルールではなく、“確率”と“構成力”で成り立っている

✅ 完全な自由創作ではなく、「条件つきの再構成」が中心

✅ 例えるなら「料理人」や「職人」のようなもの!

Best regards, (^^ゞ