Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第3回|従来のAIと生成AIのちがいとは?

Hello there, ('ω')ノ

🔷 AIには「2つのタイプ」がある

まず大きな分類から整理してみましょう。 AI(人工知能)には、ざっくりと次の2種類があります。

種類 できること 代表例
予測型AI 正解を予測する 売上予測、画像分類、迷惑メール判定
生成AI 新しいものをつくり出す ChatGPT、画像生成AI

🔷 従来の「予測型AI」とは?

こちらは、いわば「答えを当てるAI」です。 たとえば次のような用途で活躍しています。

  • この商品、来月どれくらい売れるか?
  • この画像に写っているのは猫?犬?
  • このメールは迷惑メールっぽい?

こうした予測型AIは、過去の「入力」と「正解」のセットを学習して、

🧠「この入力が来たら、この答えが正解っぽいぞ」

と予測してくれるのが得意です。 Excelでいう「関数による予測」を、もっと高度にしてくれるイメージですね。


🔷 今話題の「生成AI」はどう違う?

一方の生成AIは、「正解を当てる」よりも、 「それっぽい新しいデータを生み出す」ことが得意です。

たとえば:

  • おしゃれなキャッチコピーを考えてくれる
  • 画像を自動生成して、資料に使えるイラストを作る
  • 会話のようなやり取りを自然に続けてくれる

つまり、あらかじめ正解が決まっていないような「創造の仕事」をサポートするのが生成AIなんです。


🔷 機械学習の観点でみると?

ちょっとだけ技術的な視点も加えてみましょう。

項目 予測型AI 生成AI
目的 正解に近い予測を出す もっともらしい出力を生み出す
学習する確率分布 P(答え|入力)(条件付き) P(入力+出力)(全体の構造)
モデル例 ロジスティック回帰、SVM GPT、GAN、VAE、Diffusionモデル
入力に対する出力 クラスラベル、数値 文章、画像、音、コードなど

たとえば予測型AIは、 「この商品、売れる?売れない?」の2択を当てにいきますが、

生成AIは、 「売れるとしたら、どんな広告文が効果的?」のように、無限のバリエーションから提案してくれるのです。


🔷 実務でどう使い分ける?

シーン 予測型AIの活躍場面 生成AIの活躍場面
マーケティング 購入確率の高い顧客を予測 広告コピーを自動生成
人事・採用 離職リスクの高い社員を予測 面接質問文や評価コメントを生成
サポートチャット対応 問い合わせ内容を分類し担当部署に割り当て 自然な文章で返答文をその場で生成
商品開発 ユーザーの傾向を分析 商品名やキャッチコピーのアイデアを創出

このように、「答えが決まっている仕事」は予測型AI、答えが曖昧な創造的業務は生成AIという切り分けが便利です。


🔷 まとめ:違いを理解して、両方使いこなそう!

従来のAI(予測型AI)は、「正解がある問題を当てるAI」

生成AIは、「正解がない問題に、もっともらしいアウトプットを生み出すAI」

両者は対立する存在ではなく、役割が違う仲間同士なんです。

これからの業務では、こう考えてみてください:

「この業務、正解があるかな?それとも“つくる”ほうが向いてるかな?」

どちらのAIを使うかの判断軸になりますよ。

Best regards, (^^ゞ