Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第57回:OSINTでブランド毀損を防ぐには?

Hello there, ('ω')ノ

〜“小さな火種”を見逃さない、情報監視の仕組み〜


🧠 ブランド毀損は「静かに」「広く」進行する

企業のブランドイメージは、信頼の根幹です。 しかし、SNSの投稿や掲示板、偽サイトなどでのネガティブ情報の拡散や誤解が、 知らない間に評判を損ない、業績や採用にまで影響を与えるケースが増えています。

📌 OSINTを使えば、“今どこで、何が語られているか”を早期に把握し、リスクが拡大する前に対処できます。


🔍 ブランド毀損につながる外部情報の例


リスクの種類 具体例
偽アカウント Twitter・Instagramのなりすまし
フィッシングサイト 本物そっくりのログインページ、偽通販サイト
SNSでの炎上 誤情報・旧社員の発言・ネガティブ投稿の拡散
掲示板での風評 5ch・Redditなどでの内部告発・噂の拡大
偽物商品・模倣品 ECサイトでの無許可販売、ロゴ使用の誤用

🛠 OSINTによるブランド監視の方法


✅ 1. キーワードモニタリング

  • 自社名・サービス名・商品名・ロゴ名などをSNSや掲示板で定期検索
  • 例:"会社名" site:twitter.com, "サービス名" site:5ch.net
  • ソーシャルモニタリングツール:Social Searcher, Talkwalker, TweetDeck

✅ 2. 偽ドメインの検知

  • crt.shDNSTwist で類似ドメインの登録を監視
  • 例:login-yourbrand.net, support-brandname.com などフィッシングに悪用されやすい形式

✅ 3. 画像・ロゴの無断使用チェック

  • Google画像検索や Yandex画像検索で、自社ロゴや商品画像を逆検索
  • ECサイトや海外ポータルでの無許可販売や偽物流通を検出

✅ 4. 深層ネット・ダークウェブの監視

  • Pastebin、Telegram、地下フォーラムでの社名言及やデータ売買の監視
  • 商用サービス(DarkOwl、Constellaなど)を使えば、自動モニタリングも可能

🔐 早期発見のメリット

  • 広がる前に削除・説明対応が可能(SNS・検索エンジン・弁護士対応)
  • 顧客や取引先からの信頼低下を防ぐ
  • 社内連携により、CS・法務・広報が即時対応できる体制が作れる

✅ 予防のための運用体制

担当部門 役割
広報・マーケ 日々のSNS・評判監視、ポジティブ情報発信
セキュリティ 偽サイトやなりすまし検出、テイクダウン対応
法務 権利侵害・ブランド保護の法的手段検討
経営 重大リスク時の意思決定と公式声明調整

✅ まとめ:ブランドは「目に見えない資産」だからこそ守る

  • OSINTは、ブランドの現在地を“外の目”から把握できるツール
  • 問題が起きた後ではなく、起きる前に気づける仕組みづくりが大切
  • ブランドは信頼。OSINTはその信頼を守る「早期警戒レーダー」になり得る

Best regards, (^^ゞ