Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第55回:データガバナンスとコンプライアンスの基礎知識

Hello there, ('ω')ノ

データ分析やBIツールの活用が広がる中で、避けて通れないのが 「データの扱いに関するルールや責任」の話です。


✅ データガバナンスとは?

🔍 定義:

組織における“データの管理ルール”を定めて、信頼できる形で活用できるようにする取り組みのこと。

つまり、 「誰が、どのデータを、どう使い、どう守るか」 を明確にする仕組みです。


📘 例えるなら…

「共有ドライブの交通ルール」です。 みんなが自由に使えるけど、整理整頓・利用マナー・アクセス制限がないと大混乱になります。


✅ ガバナンスの基本構成

要素 内容
データ所有者 誰がそのデータを管理・更新するのか?
データ定義 用語や指標の意味を統一(例:「売上」とは何か)
アクセス制限 見てよい人・変更できる人を区別
品質管理 データの正確性・一貫性をどう保つか
監査ログ 誰がいつどのデータにアクセスしたかの記録

✅ データコンプライアンスとは?

🔍 定義:

法律・規則に従って、データを適切に扱うこと。 違反すると企業に重い責任が問われます。


✅ 代表的な法令やルール(※例は日本国内)

法律・ガイドライン 内容
個人情報保護法 氏名、メールアドレス、住所などの取扱いルール
不正アクセス禁止法 許可なく他人のデータにアクセスしないこと
電子帳簿保存法 一定の帳簿や書類の保存ルールの厳格化
業界ガイドライン 金融、医療など業界特有の保護規制

🧠 よくあるNG例と注意ポイント

NG行動 なぜNG? 代替策
顧客データを個人PCに保存 漏えい・紛失のリスク 社内サーバー・クラウドに限定保存
退職者が共有フォルダにアクセス可能 情報漏えいリスク アカウント管理・アクセス権の定期見直し
データ定義が曖昧(例:「売上」の意味) 比較や集計で誤解が発生 定義書を作成して全員に共有

✅ 現場で意識すべき「5つの行動ルール」

行動ルール 説明
① 不必要なデータを集めない 個人情報は最小限に。収集理由も明確にする
② 保存場所を決めておく 散らかさず、チームで決めた共有場所に
③ アクセス権は最小限に 必要な人だけに見せる・編集を許す
④ データの出入りを記録する 持ち出し・共有・加工の履歴を残す
⑤ 廃棄・削除にもルールを 一定期間後は安全に削除する仕組みが必要

✅ まとめ:「データの価値」は“信頼性”があってこそ

ポイント 内容
データガバナンス 「社内でのデータの扱いルール」全体の管理
データコンプライアンス 「法律・規則に違反しないこと」が焦点
どちらもデータ活用には不可欠 正しいルールがなければ、分析もビジネスも危うくなる
現場も意識をもって守る 管理部門任せにせず、一人ひとりの行動が大切

Best regards, (^^ゞ