Hello there, ('ω')ノ
〜“何が起きたのか”を最速で見抜くOSINT活用術〜
🧠 初動対応の成否が、被害の大きさを左右する
サイバー攻撃や情報漏洩が発生した際、最初の24〜72時間で何をするかが、 その後の被害拡大・法的リスク・ブランド損失を大きく左右します。
OSINT(オープンソースインテリジェンス)は、初動で必要な「事実確認」と「周辺状況の把握」に非常に役立ちます。
🔍 OSINTができる「初動対応」のサポート
✅ 1. インシデントの影響範囲を外部から把握
- 漏洩したファイルやメールがダークウェブにアップされていないか確認
- 事件に関するSNS上の言及・リーク情報を早期にキャッチ
- 被害が他社や同業界に波及していないかを調べる
✅ 2. 攻撃者の手口・使用ツールの逆引き
- 侵入経路に似た攻撃事例やTTP(戦術・技術・手順)をOSINTで検索
- 使用されたIPアドレスやドメインをVirusTotal、AbuseIPDB、Shodanなどで分析 → 攻撃グループの特定や類似事例の抽出に貢献
✅ 3. SNSと掲示板の炎上・情報拡散監視
- Twitter/X、Reddit、5chなどで社名・サービス名が出ていないか監視 → 「いつ」「どのように」外部に情報が出たか、初動対応の判断材料に
✅ 4. なりすまし・二次攻撃の監視
- 事件直後に偽のサポートサイト・偽アカウントが出現することが多い → URLscan.io、crt.sh、DNSTwistで関連ドメインの監視を強化
🛠 初動で活用できる主要OSINTツール
ツール | 用途 |
---|---|
VirusTotal | ファイルやURLのマルウェア判定・類似攻撃との照合 |
Shodan / Censys | 攻撃対象システムの状態確認 |
crt.sh / DNSTwist | フィッシング・なりすましドメイン監視 |
Telegram / Pastebin | データ漏洩・犯行声明などの投稿監視 |
Social Searcher | SNS上の言及・キーワードモニタリング |
🧪 実践例:OSINTで初動をリードしたケース
- 社内で不正な通信を検知 → IPをAbuseIPDBで調査
- 複数の国際的なランサムウェア攻撃で使われたC2であると判明
- SNSで社名が出ていないことを確認 → 広報対応を保留
- その間に社員全員のパスワードをリセット → 被害最小限に抑制
⚠ 注意点:OSINTは「確証」ではなく「補完情報」
- OSINTはあくまで公開されている“断片情報”
- ログ調査や内部ヒアリングと併せて使うことが前提
- 不確定な情報をもとに「断定」や「公表」しないことが原則
✅ まとめ:OSINTで“初動の視界”を確保する
- サイバー事件の初動対応は情報の速さと正確さがカギ
- OSINTを活用すれば、攻撃の全体像・拡散状況・なりすましリスクを早期に把握できる
- 技術だけでなく、危機管理の一部としてOSINTを業務に組み込む視点が求められる
Best regards, (^^ゞ