Hello there, ('ω')ノ
〜“一時的な調査”から“日常のセキュリティ”へ〜
🧠 OSINTは「使ってこそ価値がある」
OSINT(オープンソースインテリジェンス)は、単発で調査を行うだけでなく、 日常業務の一部として“常時活用できる仕組み”にすることで、最大の効果を発揮します。
つまり、「必要なときだけ」ではなく、「常に気づける」状態へ移行することが重要です。
🔄 OSINTを業務に取り入れる3つのステップ
✅ 1. 情報収集を定常化・自動化する
- 毎朝・毎週などの定期的なOSINTチェックをルーチン化
- RSS、Webhook、Botなどを使って自動で情報を取得
例:
- 新しい脆弱性(CVE)のRSSを購読
crt.sh
で社名入りドメインが出たら通知- TwitterやTelegramのOSINT BotをSlackに連携
✅ 2. 社内システムと連携させる
- SIEM(Splunk, LogPointなど)にOSINT由来のIoC(IP/ドメイン)を取り込む
- フィルタリングシステムにブラックリストとして反映
- メールゲートウェイにスキャン済みの悪性URLを追加
✅ 3. 組織内で“使われる形”に整える
- 各部署ごとの業務に沿った形でOSINTを共有・活用
- 表形式、ダッシュボード、レポートなど、可視化と要約がポイント
部門別の活用例:
部門 | OSINT活用法 |
---|---|
セキュリティ | 新たな脅威の兆候検出、アラート強化 |
IT管理 | ネットワーク構成変更やアクセス制限への反映 |
広報・法務 | ブランドなりすまし・風評被害の早期発見 |
経営 | レポートを意思決定資料として利用 |
🧰 業務組み込みのためのツール/サービス
ツール | 目的 |
---|---|
MISP | 社内外の脅威情報の収集・共有・整理 |
TheHive + Cortex | 調査結果のチケット化と自動対応 |
Power Automate / Zapier | 通知・収集・整形のワークフロー自動化 |
Notion / Obsidian / Confluence | 調査ナレッジベースの構築と共有 |
⚠ 注意点:OSINTを「人手に頼らず」「ブラックボックスにしない」
- 属人化を防ぐ:特定の担当者だけが使える状態ではなく、手順や知識をチームで共有
- 透明性を確保:どの情報をもとに判断したか、根拠を残すことが重要
✅ まとめ:OSINTを“働く情報”にするには?
- 単なる調査ではなく、日々の業務に自然と馴染むよう設計する
- 自動化・可視化・共有の3点を抑えれば、OSINTは「気づきのセンサー」として機能する
- 継続と改善の仕組みを入れれば、組織の情報感度が格段にアップする
Best regards, (^^ゞ