Hello there, ('ω')ノ
〜“見つけた脅威”を、みんなの防御力に変える方法〜
🧠 脅威情報は「持っているだけ」では意味がない
OSINTによって収集した脅威情報は、他の部署・組織・ツールと共有してこそ本当の価値が生まれます。 単独で持っていても、防御体制を強化する“連携”がなければ、現場の判断や対処に生かされません。
📌 脅威の“見える化”と“伝える力”が、攻撃を未然に防ぐ鍵。
🛠 共有すべきOSINT脅威情報の例
種類 | 内容 |
---|---|
IoC(Indicator of Compromise) | 不審なIP、ドメイン、ファイルハッシュなど |
TTP(戦術・技術・手順) | 攻撃者の手口・使用ツール・行動パターン |
漏洩情報 | メールアドレス、パスワード、機密文書など |
ブランドリスク | なりすましサイト、偽アカウント、SNS炎上など |
🔄 脅威共有の3ステップ
✅ 1. 情報を構造化・整備する
- フォーマットを統一(例:STIX, CSV, JSON)
- 信頼度や検出日時、関連する脆弱性(CVE)などの属性を明記
- 攻撃事例と関連付ければ、背景理解が深まる
✅ 2. 社内共有:誰に、何を、どのように伝えるか?
対象部門 | 必要な情報 |
---|---|
セキュリティチーム | IoC詳細、検知ルール、既知の手口 |
情報システム部門 | 対策すべき設定や通信制限対象 |
経営・法務 | リスクレベル、対応コスト、インシデント報告判断 |
広報 | 炎上・偽情報への初動対応内容、SNSリスク |
→ 社内ポータル・定例会・チャットなど**“届ける仕組み”が重要**
✅ 3. 社外共有:信頼ネットワークとの協調
- MISP(オープンな脅威共有プラットフォーム)
- ISAC(業界ごとの情報共有センター)
- 他社とのインテリジェンス連携(提携先、グループ会社など)
情報提供と受け取りを双方向に行うことで、自社単独では得られない視点を手に入れる
🧰 ツールでの共有例
ツール | 特徴 |
---|---|
MISP | STIX/TAXIIに対応、組織内外でのIoC共有に最適 |
ThreatConnect / Anomali | 商用プラットフォームで、複数フィード統合管理 |
Slack / Teams + Bot | 通報・即時共有・可視化に便利 |
SIEM連携(Splunkなど) | 収集した脅威をリアルタイムでアラートに反映 |
⚠ 注意点:共有の“質”と“範囲”が信頼を生む
- 不確かな情報は明示 or 保留
- 個人情報・社内機密を含む場合は適切にマスキング・制限を設ける
- 「なぜ共有するか?」「どう使ってほしいか?」の意図を伝えることも重要
✅ まとめ:OSINTの真価は“つながる”ことで高まる
- OSINTは“調査”ではなく“防御力強化”の一部
- 社内外の関係者に、わかりやすく・迅速に伝えるスキルが不可欠
- 見つけた脅威を「みんなの気づき」に変えることが、攻撃の芽を摘む第一歩
Best regards, (^^ゞ