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〜“単なる情報”を“使える知識”へ昇華するには〜
🧠 脅威インテリジェンスとは何か?
脅威インテリジェンス(Threat Intelligence)とは、 サイバー攻撃に関する情報を収集・分析・整理し、“行動可能な知識”として活用するプロセスのことです。
OSINT(オープンソースインテリジェンス)は、その中でも“公開情報”に特化した脅威インテリジェンスの一部として機能します。
📌 単に「何があったか」を知るだけではなく、「どう対応すべきか」が導けてこそインテリジェンスです。
🔍 脅威インテリジェンスにおけるOSINTの役割
✅ 1. 兆候の早期察知
- ダークウェブやSNS上の不審な投稿
- 不審ドメイン・IPの登録や証明書発行 → 攻撃の初動や準備段階をOSINTで検知する
✅ 2. 攻撃手法とTTP(手法・戦術・手順)の把握
- 既知の攻撃者が使うツールや経路を公開情報から逆算 → MITRE ATT&CKやブログ・レポートから情報を構造化
✅ 3. IoC(Indicators of Compromise)の取得と共有
- 悪性IP、ドメイン、ファイルハッシュ、メールアドレスなどを収集・整備して社内で共有 → 他のセキュリティ製品と連携して自動検知に活用
✅ 4. リスクの優先順位づけ
- 脅威が「業種・地域・使用ツール」に影響するかどうかをOSINTで判断 → 経営判断に基づく予算配分や対応の優先順位を明確化
🧰 実務で活用される脅威インテリジェンス×OSINTツール
カテゴリ | ツール例 |
---|---|
フィード収集 | MISP, AlienVault OTX, Abuse.ch |
TTP分析 | MITRE ATT&CK, ThreatMiner |
IoC確認 | VirusTotal, Shodan, ThreatFox |
情報収集 | OSINT Framework, GitHub, Twitter/X, Telegram Bots |
🧪 実践:OSINTを脅威インテリジェンス化する流れ
脅威情報を収集(OSINT) 例:フィッシングドメイン、SNS上の漏洩アカウント、C2サーバーIP
情報の信頼性を評価
出所は確かか?
他の事例と照合できるか?
構造化してチームに共有
IoCとしてスプレッドシートやMISPに記録
攻撃者のTTPをATT&CKマトリクスにマッピング
対応策を導出・実行
FW/EDRにIPブロック設定
- メールゲートウェイにフィルタ追加
- 経営陣へ注意喚起
⚠ 注意点:インテリジェンスの質=情報+文脈
- OSINTは情報量が多くても、文脈を読み取れなければ意味がない
- 脅威の背後にある動機・対象・戦略的意図まで把握することが重要
✅ まとめ:OSINTは“動ける知識”への第一歩
- 脅威インテリジェンスは、予防と判断を支える“知の土台”
- OSINTはその基礎として、外部から兆候・パターン・攻撃者の意図を読み取る手段
- 情報を「使える形」に昇華するには、整理・共有・実行のサイクルが不可欠
Best regards, (^^ゞ