Hello there, ('ω')ノ
〜暗号化される“その前に”、公開情報で察知せよ〜
💣 ランサムウェアとは?
ランサムウェア(Ransomware)とは、感染したコンピュータのデータを暗号化し、 「元に戻してほしければ身代金を払え」と要求する悪質なマルウェアです。
これまで多くの企業・病院・自治体が攻撃の被害に遭っており、重大インシデントにつながるリスクの代表格です。
🧠 OSINTでランサムウェア攻撃を“未然に察知”できるのか?
完全に防ぐことは難しいですが、兆候(インディケーター)を早期にキャッチすることで、 感染のリスクを下げたり、対応を迅速化することが可能です。
🔍 OSINTで捉えるべきランサムウェアの予兆
✅ 1. 脆弱性の公開情報と“利用予告”
- 攻撃者は、公開直後の脆弱性(Zero-Day含む)を悪用することが多い
- フォーラムやダークウェブで「〇〇VPNをターゲットに攻撃を準備している」などの投稿が出る
情報源:
- CVEデータベース、ExploitDB
- Twitter / Telegram / ダークウェブモニタリング
- セキュリティ研究者のX(旧Twitter)アカウント
✅ 2. 攻撃グループのアナウンス
- ランサムグループは「被害企業リスト」を自ら公開することがある
- 攻撃前から「今、〇〇企業に侵入中」と示唆する投稿も
モニタリング対象:
- RaaS(Ransomware-as-a-Service)のリークサイト
- XSSフォーラム、RaidForums(閉鎖済)など
- ransomwatchなどの監視用リスト
✅ 3. スキャン行為の急増(前段階)
- 対象企業のVPN・RDP・SMBポートに対するスキャンが急増する
- ShodanやCensysで、自社IPレンジへのアクセスログを確認
✅ 4. 急なドメイン登録・証明書発行
- フィッシングやリモート管理型ランサム攻撃用のC2(コマンド&コントロール)サーバーが急に立ち上がる
使用ツール:
crt.sh
:証明書発行の監視DNSTwist
:ドメイン偽装の監視urlscan.io
:挙動確認
✅ 5. 既知攻撃者のアクティビティ追跡
- LockBit, BlackCat, Clopなどのグループは同じ手法・傾向を繰り返す
- 過去事例から使用ツールや標的傾向を把握し、備えることが可能
🧰 OSINT × ランサム対策の連携フロー
- 脆弱性の速報監視(CVE Feed)
- Shodanで自社公開サービスの定期チェック
- Leakサイトで自社名が出ていないか監視
- 類似ドメイン・証明書の自動通知設定
- SNSやフォーラムでの攻撃予告ワードのモニタリング
⚠ 実践例:被害直前に兆候を検知できた企業のケース
- ダークウェブで「VPN exploit中」と書かれた投稿を検知
- 直後にCensysで自社VPNがスキャン対象になっているのを確認
- インシデント対応チームがログを分析 → 実行ファイルの侵入前に遮断成功
✅ まとめ:「兆候を捉えられるか」が命運を分ける
- ランサムウェア攻撃はある日突然起こるようで、実は準備段階が存在する
- OSINTを活用することで、攻撃者の気配・痕跡・動向を“前兆”として捉えることができる
- 「感染してからでは遅い」からこそ、予兆検知にこそリソースを割くべき
Best regards, (^^ゞ