Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第45回:単回帰分析とは?直線で未来を予測する方法

Hello there, ('ω')ノ

「広告費を増やすと、売上はどれくらい上がる?」 「気温が上がると、アイスの売上も上がる?」 こんな 「数値どうしの関係を使って未来を予測したい」ときに役立つのが、単回帰分析 です。


✅ 単回帰分析とは?

🔍 定義

1つの原因(X)が1つの結果(Y)にどのような影響を与えるかを、直線で表す分析手法のことです。


📘 具体例

  • X:広告費(万円)
  • Y:売上(万円) → 「広告費を1万円増やすと、売上は何万円増えるのか?」を予測したい!

この関係を1本の直線(回帰直線)で表現します。


✅ 回帰式の基本形

単回帰分析では、次のような数式を使います:

Y = aX + b
記号 意味
Y 予測したい値(目的変数)
X 原因となる値(説明変数)
a 傾き(係数)…Xが1増えるとYがどれだけ増えるか
b 切片(X=0のときのYの値)

📌 例:

広告費(X)と売上(Y)の関係が Y = 2.5X + 10 という式なら…

  • 広告費が0万円 → 売上は10万円
  • 広告費が4万円 → 売上は 2.5×4 + 10 = 20万円

✅ 単回帰分析の目的は「予測」と「関係の把握」

目的
未来を予測したい 予算を変えたら売上はどうなる?
関係の強さを知りたい 労働時間が増えると生産量はどう変わる?
効果の大きさを知りたい Xが1変化するとYがどれだけ動くか?

🛠 Excelで単回帰分析をやってみよう

方法①:グラフで回帰線を引く

  1. 散布図を作成
  2. グラフ右クリック →「近似曲線の追加」
  3. 「直線近似」「数式とR²値を表示」にチェック!

方法②:関数で自動計算

内容 Excel関数
傾き(a) =SLOPE(Yの範囲, Xの範囲)
切片(b) =INTERCEPT(Yの範囲, Xの範囲)
相関係数 =CORREL(X, Y)

🎯 分析結果の評価ポイント

✔ 相関係数(r)と決定係数(R²)

指標 意味 解釈例
相関係数(r) XとYの関係の強さ(−1〜+1) +1に近いほど強い正の関係
決定係数(R²) どれだけYをXで説明できるか(0〜1) 0.8なら「80%はXで説明できる」

❗ 単回帰分析の注意点

注意点 内容
因果関係ではない 相関はあっても、原因とは限らない!
外れ値に敏感 極端なデータが直線を歪めることがある
時系列の影響 時間変化を考慮しないと誤解につながることも

🧠 実務での活用例

シーン X(説明変数) Y(目的変数)
広告効果分析 広告費 売上
商品の需要予測 気温 アイスの売上数
作業効率改善 作業時間 完了件数
顧客分析 顧客年齢 購入金額

✅ まとめ:単回帰分析は「未来予測の第一歩」

ポイント 内容
単回帰分析は「1つの要因」で未来を予測する分析 直線で関係を表すシンプルな手法
回帰式(Y=aX+b)で未来の数値が見えてくる 実務でも使いやすい
Excelで簡単に実行可能! グラフと関数で確認できる
注意点:因果関係の誤解に要注意 結果の背景にある要素を考えよう

Best regards, (^^ゞ