Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第20回:アンケート調査のコツと注意点

Hello there, ('ω')ノ

「お客様の声を集めたい」 「社内の満足度を測ってみたい」 そう考えたときに活用されるのがアンケート調査です。

ただし、アンケートは設計を間違えると、集めたデータが使い物にならないことも…。 せっかく時間と労力をかけるなら、効果的で分析しやすいアンケートを実施したいですよね。


✅ アンケート調査の目的を明確にしよう

まず大切なのは「何を知りたいのか?」を明確にすること。 目的がブレていると、質問もバラバラになり、分析できないアンケートになってしまいます。

例:

調査目的 集めるべきデータ例
顧客満足度を知りたい 商品の評価、改善点、再購入意欲など
社員の働きやすさを測りたい 職場環境、制度、上司・同僚との関係性など
新商品のニーズを探りたい 興味の度合い、価格感、競合製品との比較など

「分析に使える質問か?」を意識して設計しましょう。


📝 質問文の設計で押さえる3つのポイント

① 単純でわかりやすい言葉を使う

×「あなたの職場環境に対する心理的な満足度の平均水準は?」

◎「職場の居心地は良いと思いますか?」

→ 専門用語や長すぎる文章は避け、誰でも答えられる表現にしましょう。


② 1つの質問で複数のことを聞かない

×「上司や同僚との関係性について、満足していますか?」

◎「上司との関係に満足していますか?」  「同僚との関係に満足していますか?」

1つの質問で1つのテーマが原則です。


③ 回答形式を目的に合わせて使い分ける

形式 内容 使いどころ
選択式(単一/複数) チェックボックス、ラジオボタン 属性情報(性別・年代など)やYes/Noに向く
数値評価(スケール) 1〜5点、0〜10点など 満足度・好感度の定量化に便利
自由記述 自由に文章で回答 改善案や意見、深掘りした内容を収集可能

数値化できる形式を中心にし、必要に応じて自由記述を補足に使うのがおすすめです。


🎯 サンプル設計のコツ

① 回答者の属性をおさえる

回答結果に偏りが出ないように、性別・年代・職種・地域などをバランスよく集める工夫が大切です。 属性情報は分析軸として非常に重要になります。


② 回答数の目安

  • 社内アンケート:10人未満でも傾向はつかめる
  • 顧客アンケート:最低でも30件以上、可能なら100件以上あると信頼性が高まる

▶ ただし、数よりも「バランスと設問の質」が重要です。


⚠️ よくあるアンケートの失敗例

失敗例 なぜダメか?
質問があいまい 回答がバラバラになり分析できない
回答が強制入力 自由記述を必須にすると離脱されやすい
質問が多すぎる 最後まで回答されない(疲労)
選択肢が偏っている 誘導的になり、信頼性が下がる

✅ 回答を集めたあとの基本分析方法

  1. 集計(数や割合)

    • 全体の傾向を見る(例:満足度が高いのは何%?)
  2. クロス集計

    • 属性別で比較(例:年代別の満足度)
  3. 自由記述のキーワード抽出

    • よく出てくる単語、前向き/否定的なコメントの比率を確認

▶ ExcelやGoogleスプレッドシートでも簡単な分析が可能です。


💡 実務でのアンケート活用例

シーン 活用の目的
社内満足度調査 組織改善のヒントを探す
商品アンケート 新商品の開発や改善点の発見
サービス改善 顧客の声を集めて満足度向上
セミナーの事後アンケート 改善点の洗い出し・参加者の満足度確認

✨ まとめ:アンケートは“設計がすべて”

成功のポイント 内容
目的を明確にする 何のためのアンケートかをはっきりさせる
わかりやすい質問文 専門用語や複数質問は避ける
適切な形式を選ぶ 数値化+自由記述のバランスを
分析できる前提で設計 回答を集めた後を見据える

Best regards, (^^ゞ