Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第18回:APIとは?料理の注文で例えるデータの取り出し方

Hello there, ('ω')ノ

「APIって最近よく聞くけど、正直よくわからない…」 「プログラミングの話?」と思っている方も多いかもしれません。

でも、APIはデータ分析や業務システムでも頻繁に使われる“便利なデータの取り出し口”なんです。 今回は、IT初心者の方でもわかるように、レストランの料理注文に例えて、APIの役割をやさしく解説します。


✅ APIって何の略?

APIとは、Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)の略です。

簡単に言うと:

「システムやサービスに対して、“こうすればこのデータがもらえるよ”という取り決めのルール(窓口)

つまり、「人ではなく、プログラム同士がデータをやり取りするための自動受付窓口」というイメージです。


🍽️ APIを“レストランの注文”で例えてみよう!

  • お客さん(あなた):データが欲しい人
  • ウェイター(API):注文を取り次ぐ係
  • シェフ(システム/サーバー):データを作る人
  • 料理(レスポンスデータ):返ってくる情報

✅ 実際の流れ

  1. あなたがメニューから「カレー」を注文(リクエスト)
  2. ウェイターが厨房(サーバー)へ伝える(APIの働き)
  3. シェフがカレーを作ってウェイターに渡す
  4. ウェイターがあなたの席まで運んでくれる(レスポンス)

つまり、APIは、システムに「こういうデータをください」と丁寧にお願いする係なのです。


📊 APIでどんなデータが手に入るの?

多くの企業・団体が、API経由でデータ提供をしています。 たとえば:

APIの提供元 取得できる情報
気象庁API 天気予報、降水量、地震情報など
Twitter API 投稿内容、ハッシュタグ、ユーザー情報など
Google Maps API 地図情報、現在地、距離計算など
経済産業省API 商業統計、企業情報、産業動向など

Webサイトを見に行かなくても、APIで直接データを取得できるのが便利ポイント!


🔑 APIを使うには「注文書(リクエスト)」が必要

多くのAPIでは、次のような形式でデータを取り出します:

https://api.example.com/weather?city=Tokyo&date=2025-06-21

このURLは「東京の天気を2025年6月21日で教えてください」という注文書です。 システムはこのURLを受け取って、指定の条件に合うデータを返してくれます。


📦 データはどんな形で返ってくるの?

ほとんどのAPIでは、返ってくるデータは JSON形式(JavaScript Object Notation)です。

例(天気API):

{
  "city": "Tokyo",
  "date": "2025-06-21",
  "forecast": "Sunny",
  "temperature": 28
}

▶ このようなJSONをPythonやExcelに取り込めば、自由に分析できます!


🧰 APIを使うにはどんな知識が必要?

必要度 内容
★☆☆(初級) APIの存在を知って、URLを作ってアクセスしてみる
★★☆(中級) Excel(Power Query)やGoogleスプレッドシートでJSONを読み込む
★★★(上級) PythonでAPIを叩いてデータを自動収集する(requestsモジュールなど)

初心者の方でも、ノーコードで使えるツール(Power BI、スプレッドシート、Tableauなど)が増えているため、 基本的な考え方だけ押さえておけば、十分に実務に活かせます。


✅ API活用の実務例

部門 活用イメージ
営業 APIで天気予報を取り込み、売上との相関を分析
人事 求人APIを使って他社の動向を自動収集
マーケティング SNSの投稿数やトレンドをAPIで収集し分析
経営企画 経済統計APIを使って業界全体の動きを把握

💡 よくあるAPIの注意点

ポイント 説明
APIキーが必要なことがある 登録や認証が必要な場合も(=合言葉)
利用回数制限(レート制限)あり 1時間に100回までなど制限がある場合も
仕様変更がある URLや返ってくる形式が変わることもあるので注意

✨ まとめ:APIは“データを取りに行く窓口”

キーワード 解説
API システム間でデータをやり取りする仕組み
料理の例え 「ウェイターが注文を取り次ぐ」役割
形式 主にJSON形式で返ってくる
実務活用 天気、SNS、経済情報など多分野に応用可能

APIは「特別な技術者向けのもの」と思われがちですが、 実は業務効率化やデータ活用にこそぴったりな“現場で使える道具”なのです!

Best regards, (^^ゞ