Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第29回:ダークウェブとDeep Webの違い

Hello there, ('ω')ノ

🌐 インターネットには「見える世界」と「見えない世界」がある

私たちが普段使っているGoogle検索やSNSは、インターネットの氷山の一角にすぎません。 その下には、検索エンジンでは見つけられない巨大な“見えない情報空間”が広がっています。

この見えない世界には、次の2つのレイヤーが存在します:

  1. Deep Web(ディープウェブ)
  2. Dark Web(ダークウェブ)

それぞれの違いとOSINTとの関係を解説します。


🔍 Deep Webとは?

検索エンジンにインデックスされていない情報空間のこと。


✅ 具体例:

内容 説明
ログインが必要な会員サイト Gmail、Facebook、銀行サイトなど
企業のイントラネット 社内ポータルや業務用アプリ
政府や大学のデータベース 資料請求後のみ閲覧できる論文や研究情報
動的に生成されるページ 入力条件によって初めて表示される検索結果など

📌 違法ではなく、通常の非公開情報やアクセス制限されたページのことです。


🕶 Dark Webとは?

特別なソフトや設定を使わないとアクセスできない、匿名性が高いネット空間のこと。 通常のブラウザではアクセスできず、Tor(トーア)などの匿名通信システムを通じてのみ利用可能です。


✅ 特徴:

特性 内容
アドレス形式 .onionなどの特殊ドメインを使用
匿名性 接続元・発信者の特定が極めて困難
アクセス手段 Tor Browserなど専用ツールが必要
法的グレーゾーン 一部は合法だが、違法取引の温床にもなっている

⚠ 主なダークウェブの用途:

用途 備考
言論の自由の場 報道規制のある国のジャーナリストや活動家が利用
ダークマーケット 麻薬、偽造文書、個人情報売買など違法な取引が行われる
ハッカーフォーラム 攻撃ツールの共有、脆弱性情報、サイバー犯罪の温床

🧠 Deep WebとDark Webの違いまとめ

項目 Deep Web Dark Web
検索エンジンに出る? 出ない 出ない
アクセス制限 ID・パスワードなど 専用ツールが必要
使用目的 業務・会員制サービスなど 匿名性・非合法活動も
違法性 基本的に合法 一部は違法活動が主体
使用ツール 通常のブラウザ Tor Browserなど

🔍 OSINTとDeep/Dark Webの関係

✔ Deep Webは、条件付きでOSINTの対象になる

  • 例えば企業サイトのログイン不要なPDF資料や研究論文などは合法的に収集可能
  • APIでアクセス可能なデータベースも“深いが合法な情報源”

❌ Dark Webは原則として「調査対象外」

  • アクセス自体が違法でない場合でも、情報の収集・保存・公開には法的リスクが伴う
  • サイバー捜査や専門調査機関を除き、個人が深く踏み込むことは推奨されない

✅ まとめ:「見えない情報」は“隠されている”とは限らない

  • Deep Webは日常的に誰もが使っている「裏のネット」
  • Dark Webは“特別な手段”を用いて接続する匿名性の高い空間
  • OSINT調査では、Deep Webは工夫次第で有効な情報源になるが、Dark Webは慎重な対応が必要

Best regards, (^^ゞ