Shikata Ga Nai

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第7回:データの構造を理解する:行・列・キーの基本

Hello there, ('ω')ノ

「データ分析」と聞くと、いきなり難しそうな統計やツールを思い浮かべがちですが、 実はその前に絶対に押さえておくべき“超基本”があります。

それが、「行(Row)」「列(Column)」「キー(Key)」というデータの構造に関する考え方です。

この基本を理解することで、Excelもデータベースも、はるかにわかりやすく・扱いやすくなります。


✅ データは「表」で表現されることが多い

ほとんどの構造化データ(表形式のデータ)は、表(テーブル)の形で表されます。 これは、私たちが普段目にしている「Excel」や「Googleスプレッドシート」と同じ感覚です。


🔹 列(Column)= 項目・変数

列は、「どんな情報を記録しているか」を表します。 データ分析の用語では「変数(Variable)」とも呼ばれます。

例:

名前 年齢 メールアドレス
山田 30 y.yamada@example.com

ここでは「名前」「年齢」「メールアドレス」が列=変数です。


🔸 行(Row)= レコード・1件のデータ

行は、1つのデータ単位(レコード、エントリー)を表します。 1行=1人の顧客、1つの商品、1回の注文……のように、「個別の情報」が記録されています。

上記の例だと:

  • 1行目は「山田さんの情報」
  • 2行目以降に、佐藤さん、鈴木さん……と続く

つまり、列が“どんな種類の情報か”で、行が“その実際の中身”になります。


🔑 キー(Key)= データ同士をつなぐ共通項

データベースや複数の表を扱う際に非常に重要なのがキー(Key)です。

キーは「この行はこの人(もしくはこの出来事)」と一意に識別できる識別子です。 そして、他の表とつなぐ「接着剤」のような役割も果たします。

例:

顧客ID 名前 年齢
101 山田 30
102 佐藤 27

この「顧客ID」がキーです。 別の表に「顧客ID 101 が買った商品は〇〇」とあれば、それらの情報を結合(JOIN)できます。


📌 主キー(Primary Key)と外部キー(Foreign Key)

用語 意味
主キー(Primary Key) その表の中で「一意な値」であり、重複してはいけない
外部キー(Foreign Key) 別の表の主キーを参照するキー(=関係を作るための接点)

▶ 実務のイメージ:

  • 「顧客ID」は顧客表の主キー
  • 「注文表」にある「顧客ID」は外部キーとして、顧客表とつながる

🧭 実務でのよくある間違いと注意点

よくある誤解 正しい理解
「列が多いほうが詳しいデータになる」 実際は、整理されていない列が多いと分析が難しくなる
「すべての列にデータが入っていればOK」 キー列に重複や欠損があると、正確な結合や分析ができない
「行の順番は関係ない」 基本的に分析では行順は重要ではない(並べ替えやフィルターはあとで自由にできる)

💡 図で整理!行・列・キーのイメージ

テーブル構造の例:

   [列(変数)]
    名前|年齢|性別|顧客ID ← 主キー
------------------------------------
[行1] 山田| 32 |男性|001
[行2] 佐藤| 28 |女性|002
[行3] 鈴木| 41 |男性|003
  • 横方向(行)=1件の情報
  • 縦方向(列)=項目名
  • 顧客ID=キーとして識別に使う

✨ まとめ:行・列・キーを理解すると、分析がグッと楽になる

用語 一言で言うと
1件のデータ
項目・変数
キー データ同士をつなぐ接点(IDや識別子)

この基本を押さえておけば、データベースやBIツールを使うときにも「データ構造がどうなっているか」がすぐに理解できるようになります。

Best regards, (^^ゞ