Hello there, ('ω')ノ
「データ分析」と聞くと、いきなり難しそうな統計やツールを思い浮かべがちですが、 実はその前に絶対に押さえておくべき“超基本”があります。
それが、「行(Row)」「列(Column)」「キー(Key)」というデータの構造に関する考え方です。
この基本を理解することで、Excelもデータベースも、はるかにわかりやすく・扱いやすくなります。
✅ データは「表」で表現されることが多い
ほとんどの構造化データ(表形式のデータ)は、表(テーブル)の形で表されます。 これは、私たちが普段目にしている「Excel」や「Googleスプレッドシート」と同じ感覚です。
🔹 列(Column)= 項目・変数
列は、「どんな情報を記録しているか」を表します。 データ分析の用語では「変数(Variable)」とも呼ばれます。
例:
名前 | 年齢 | メールアドレス |
---|---|---|
山田 | 30 | y.yamada@example.com |
ここでは「名前」「年齢」「メールアドレス」が列=変数です。
🔸 行(Row)= レコード・1件のデータ
行は、1つのデータ単位(レコード、エントリー)を表します。 1行=1人の顧客、1つの商品、1回の注文……のように、「個別の情報」が記録されています。
上記の例だと:
- 1行目は「山田さんの情報」
- 2行目以降に、佐藤さん、鈴木さん……と続く
つまり、列が“どんな種類の情報か”で、行が“その実際の中身”になります。
🔑 キー(Key)= データ同士をつなぐ共通項
データベースや複数の表を扱う際に非常に重要なのがキー(Key)です。
キーは「この行はこの人(もしくはこの出来事)」と一意に識別できる識別子です。 そして、他の表とつなぐ「接着剤」のような役割も果たします。
例:
顧客ID | 名前 | 年齢 |
---|---|---|
101 | 山田 | 30 |
102 | 佐藤 | 27 |
この「顧客ID」がキーです。 別の表に「顧客ID 101 が買った商品は〇〇」とあれば、それらの情報を結合(JOIN)できます。
📌 主キー(Primary Key)と外部キー(Foreign Key)
用語 | 意味 |
---|---|
主キー(Primary Key) | その表の中で「一意な値」であり、重複してはいけない |
外部キー(Foreign Key) | 別の表の主キーを参照するキー(=関係を作るための接点) |
▶ 実務のイメージ:
- 「顧客ID」は顧客表の主キー
- 「注文表」にある「顧客ID」は外部キーとして、顧客表とつながる
🧭 実務でのよくある間違いと注意点
よくある誤解 | 正しい理解 |
---|---|
「列が多いほうが詳しいデータになる」 | 実際は、整理されていない列が多いと分析が難しくなる |
「すべての列にデータが入っていればOK」 | キー列に重複や欠損があると、正確な結合や分析ができない |
「行の順番は関係ない」 | 基本的に分析では行順は重要ではない(並べ替えやフィルターはあとで自由にできる) |
💡 図で整理!行・列・キーのイメージ
テーブル構造の例: [列(変数)] 名前|年齢|性別|顧客ID ← 主キー ------------------------------------ [行1] 山田| 32 |男性|001 [行2] 佐藤| 28 |女性|002 [行3] 鈴木| 41 |男性|003
- 横方向(行)=1件の情報
- 縦方向(列)=項目名
- 顧客ID=キーとして識別に使う
✨ まとめ:行・列・キーを理解すると、分析がグッと楽になる
用語 | 一言で言うと |
---|---|
行 | 1件のデータ |
列 | 項目・変数 |
キー | データ同士をつなぐ接点(IDや識別子) |
この基本を押さえておけば、データベースやBIツールを使うときにも「データ構造がどうなっているか」がすぐに理解できるようになります。
Best regards, (^^ゞ