Shikata Ga Nai

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第6回:リレーショナルって何?SQLとNoSQLの違いを理解しよう

Hello there, ('ω')ノ

「データベース」という言葉を聞くと、「リレーショナルデータベース(RDB)」や「SQL」「NoSQL」など、いろんな用語が飛び交います。 でも、「リレーショナルって何?」「NoSQLはどう違うの?」と混乱してしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、初心者でも理解できるように、図解レベルで「リレーショナル」「SQL」「NoSQL」の違いをわかりやすく解説します。


✅ まずは「リレーショナル」の意味から

リレーショナル(relational)= 関係性があるという意味です。 ここで言う関係性とは、「データ同士がキー(共通の情報)でつながっている」ことを指します。

🔷 たとえば、こんな2つの表:

顧客ID 名前 年齢
101 佐藤 花子 35
102 鈴木 太郎 42
顧客ID 購入日 商品名
101 2025/06/15 ノートPC
102 2025/06/20 イヤホン

この2つの表は「顧客ID」という項目でつながっています。 このように、「キー」を使ってデータ同士の関係を持たせるデータベースがリレーショナルデータベース(RDB)です。


✅ SQLってなに?

SQL(Structured Query Language)は、リレーショナルデータベースを操作するための言語です。

SQLでできること:

  • データの検索(SELECT)
  • 条件での抽出(WHERE)
  • 並べ替え(ORDER BY)
  • 新規追加・削除・更新(INSERT, DELETE, UPDATE)

▶ 例:

SELECT 名前 FROM 顧客情報 WHERE 年齢 > 30;

このように、SQLは構造化された表形式データに対して効率的に操作ができる標準的な方法です。


✅ NoSQLとは?

NoSQL(Not Only SQL)は、SQL以外の仕組みで動くデータベースの総称です。 構造にとらわれず、柔軟にデータを保存できるのが特徴です。

こんな場面に強い:

  • 大量のデータを高速に扱いたい
  • 一つひとつのデータの構造が異なる
  • 柔軟な形式(JSONなど)で保存したい
  • スケーラビリティ(拡張性)重視

代表的なNoSQLデータベース:

種類 特徴 主な用途
ドキュメント型(例:MongoDB) JSON形式で保存 Webアプリなど柔軟なデータ管理に
キー・バリュー型(例:Redis) 超高速アクセス キャッシュ、リアルタイム処理
カラム型(例:Cassandra) 大量の列データを高速処理 ログ解析やIoTデータ
グラフ型(例:Neo4j) ノードと関係性で保存 ソーシャルネットワークや推薦機能

🔁 SQLとNoSQLの違いまとめ

項目 リレーショナル(SQL) NoSQL
データ構造 表形式(行と列) 自由形式(JSON、キーなど)
柔軟性 低(厳格な型) 高(形式バラバラでもOK)
拡張性 垂直スケーリング 水平スケーリングに強い
適した用途 取引、会計、CRMなど Webアプリ、IoT、SNSなど
学習コスト 比較的高め 概念は簡単だが技術が多様

💡 実務での使い分けは?

シーン おすすめ
売上管理、顧客台帳など正確さが命 SQL(RDB)
IoTセンサーやSNS投稿など柔軟さ優先 NoSQL

▶ 結論:どちらが優れている、ではなく「使い分け」が大事!


✨ まとめ:リレーショナルとは「つながり」、SQLはその言葉

  • リレーショナル=データ同士の“つながり”があること
  • SQL=リレーショナルデータベースを操作する言語
  • NoSQL=柔軟でスピード重視の非構造データ向け

分析対象のデータが「表形式」なのか「柔軟な形式」なのかを見極めて、適切な手段を選べるようになると、仕事の幅がぐっと広がります。

Best regards, (^^ゞ