Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第20回:セキュリティの基本用語をざっくり解説

Hello there, ('ω')ノ

1. 基本のキ:攻撃・脆弱性・リスク

用語 ひと言で 日常のたとえ
脅威(Threat) システムを狙う“悪い存在” 泥棒
脆弱性(Vulnerability) 侵入を許す“隙” 玄関の鍵をかけ忘れ
リスク(Risk) 脅威×脆弱性が合わさり起こる損害 泥棒が鍵のかかっていない家に入る可能性

2. 攻撃関連ワード

用語 意味 超シンプルな例
XSS(クロスサイトスクリプティング) 入力欄に悪質スクリプトを仕込んで他人の画面を乗っ取る 店の掲示板にウイルス付きチラシを貼る
CSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ) “本人になりすまし”別サイト経由で勝手に注文等を実行 宅配ピザを他人の家に勝手に注文
SQLインジェクション データベースへの命令文をすり替え、情報を盗む 受付伝票に「金庫の鍵ちょうだい」と印刷し通す
IDOR(直接オブジェクト参照不備) URLやIDを書き換えて他人のデータにアクセス 隣のロッカー番号を入力して開けてしまう
RCE(リモートコード実行) サーバーで好きなプログラムを実行できる最悪レベル 家の中に侵入して電気を勝手に操作

3. 防御・対策ワード

用語 意味 ポイント
WAF(Web Application Firewall) Webアプリ専用の門番 XSS・SQLi を自動でブロック
パッチ 脆弱性をふさぐプログラム修正 スマホのOSアップデートと同じ
多要素認証(MFA) パスワード+SMSなど二重確認 鍵+暗証番号の二重ロック
SOC(Security Operation Center) 24時間監視チーム 防犯カメラのモニタールーム
ゼロトラスト 社内外すべて“信頼しない”設計思想 社員証があっても毎回手荷物検査

4. 情報漏えい・インシデント系

用語 定義 覚え方
PⅡ(個人を特定できる情報) 氏名・住所・カード番号など “個人情報”と同義でOK
データブリーチ 大量の機密データが外部流出 大規模火災=大ごと
ランサムウェア PCを人質に“身代金”を要求 デジタル版「立てこもり」
SOC2 / ISO27001 情報管理の国際認証 建物の“耐震基準”のようなもの

5. バグバウンティ固有ワード

用語 意味 チェックポイント
スコープ 調査して良い範囲 超重要:外れると報酬ゼロ
Duplicate 先に報告者がいて重複 承認されないが学びにはなる
PoC(Proof of Concept) 再現手順+証拠 動画・Curl コマンドなどで示す
Severity 深刻度ランク Critical / High / Medium / Low
Triage プラットフォーム側の一次判定 ここを通過すると企業へ連絡

6. ざっくり相関図(イメージ)

[脅威] ─→ “攻撃手法(XSS等)”
          ↓
       [脆弱性]
          ↓
    ──【リスク】──
          ↓対策
   (WAF, MFA, パッチ)

※脅威が攻撃を仕掛け、脆弱性と結びつくことでリスクが発生。  そこに対策を当てて軽減する――という構造です。


まとめ:言葉がわかると理解が深まる!

  • “略語は怖くない”:まず日本語で意味を言い換える
  • 攻撃⇔防御を 対(つい)で覚える と整理しやすい
  • チームで用語の認識を合わせれば、報告・相談がスムーズ

セキュリティは“難しい単語ゲーム”ではありません。 「誰が」「どこで」「何をする」が分かれば怖くない のです!

Best regards, (^^ゞ