Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第20回:調査履歴を完全に匿名化するには?

Hello there, ('ω')ノ

🔍 「調べたこと」が一番のリスクになる

OSINT調査では、調べた相手に“調査されていること”がバレることが最大のリスクです。 さらに、社内や自分のブラウザ、ネットワークに調査履歴が残ること自体が“情報漏洩”に繋がることもあります。

つまり、OSINTで本当に安全を確保するには、 「何を調べたか」という履歴をいかに“消す・残さない”かが重要なのです。


🧹 調査履歴を匿名化・抹消するための基本戦略


✅ 1. 調査環境の分離

🖥 調査専用の仮想環境(VM)を使う

  • VirtualBoxやVMwareで仮想マシンを用意
  • 調査用ブラウザ、ツール、アカウントを完全に分離
  • ローカルPCと切り離して操作することで、履歴が漏れにくい

🔁 定期的な“仮想環境の初期化”も有効

  • 一定期間ごとに仮想マシンをクローン or 消去
  • 履歴の蓄積を防ぐ

✅ 2. プライベートブラウジングの徹底

ブラウザ 対策
Brave / Firefox 「プライベートウィンドウ」を使用(Cookieや履歴を保存しない)
Tor Browser 起動するたびに新しい指紋・新しいIPで通信
Chrome シークレットモードでも拡張機能は動作することに注意!

✅ 3. 検索履歴・キャッシュの削除

自動削除の設定:

  • ブラウザ設定で「終了時に履歴をすべて削除」するように設定
  • Cookie・キャッシュ・フォーム入力情報も同時に消す

手動削除の場合:

  • 履歴 → 全期間選択 → 全消去
  • 特定のWebサービス(Google、YouTubeなど)のアクティビティ履歴も個別に削除

✅ 4. ログイン・トラッキングを防ぐ

  • 調査中はGoogleやSNSなどにログインしない
  • SNSログイン中に他の調査を行うと、“関連アカウント”としてつながってしまう危険あり
  • ブラウザの指紋を防ぐためにも、複数のアカウントを同じ環境で使わない

✅ 5. ローカルデータの管理

保存ファイル:

  • 調査対象名や自分の名前を含むファイル名を避ける
  • スクリーンショットにはアカウント名・時間・場所などが映り込まないように

削除方法:

  • ゴミ箱に入れるだけでは不十分 → 完全削除ツールを使用

    • Windows:Eraser
    • macOS:Permanent Eraser

✅ 6. VPN / Torによる「足跡消し」

  • IPアドレスの匿名化は必須(VPN or Tor)
  • VPN利用ログを残さないサービス(ノーログポリシー)を選ぶ
  • 同一調査対象に繰り返しアクセスする際は、IPを都度変更するのがベター

📌 忘れてはいけない:「記録を取る=情報が残る」

  • 調査ログやメモも、扱いを誤ると漏洩のリスク
  • ログは暗号化されたドライブやパスワード付きファイルに保管
  • 使い終わったら安全に廃棄 or 移行するルールを徹底

✅ まとめ:「何を調べたか」は“足跡”になる

  • 調査履歴は、調査者の正体をたどる“道しるべ”になる
  • 環境の分離・履歴の削除・IPの匿名化の三段構えで守る
  • OSINTの本質は「調べる力」+「自分を隠す技術」

Best regards, (^^ゞ