Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第19回:OSINT用「別人格」の作り方②:メール・SNS

Hello there, ('ω')ノ

📧 なぜ「別人格」のメールとSNSが必要なのか?

OSINTでは、調査対象に近づいたり、非公開情報にアクセスするために、 SNSアカウントやメールを使って接触することがあります。

その際、自分の本名や会社のメールを使うと――

  • 調査がバレる
  • 身元が特定される
  • セキュリティリスクに直結する

つまり、安全にOSINTを行うには、調査専用の「人格フルセット」を用意する必要があるのです。


✉️ ステップ1:調査専用メールアドレスの作成


✅ 使用するメールサービス(匿名性重視)

サービス名 特徴
ProtonMail スイス拠点、匿名登録OK、セキュア通信対応
Tutanota ドイツ製、セキュアで広告なし
Gmail(設定次第) 利用可能だが、電話番号登録に注意が必要

⚠ 登録時の注意点

  • 登録には本名・個人番号・実アドレスを使わない
  • 他のSNSやサービスと同じメールを使い回さない
  • アカウント名・署名にも個人の情報が含まれないよう注意

📱 ステップ2:SNSアカウントの作成と育成


✅ OSINT向けSNS(調査対象によって選択)

SNS 用途
X(旧Twitter) 一般的な発言・人物調査に向く
Facebook グループ参加・地域情報の確認
Instagram 画像系の情報調査に有効
LinkedIn 職歴・業界動向の調査用(アクティブ接触には注意)

🛠 アカウント作成時のポイント

📌 信頼される「プロフィール設計」

  • 写真・名前:前回紹介のSock Puppet設定に準ずる
  • 自己紹介:当たり障りのない職業・趣味・興味関心を書いて自然さを演出
  • 投稿数:最初から3〜5件は投稿しておく(旅行・食事・本など)

📌 接触前に“自然な存在”を装う工夫

  • 同ジャンルのアカウントを10〜20フォロー
  • 1週間程度の「育成期間」を設け、定期的に投稿
  • いいね・リポストで“本物らしさ”を演出

❌ 避けるべき失敗例

  • 投稿ゼロでいきなりフォローやDM → 怪しまれる
  • フォロー先が極端(政治・宗教に偏る) → 警戒される
  • プロフィールが空白 → 本人確認されて通報されるリスク

🧷 アカウントの安全管理術

対策 内容
パスワード管理 長くてランダムなパスを使用し、管理ツールで保管(例:Bitwarden)
ログイン端末 調査専用ブラウザや仮想環境でのみログイン
2段階認証 調査用電話番号 or 認証アプリを使用(本番号は使用しない)
IP制御 必ずVPN経由でログイン・使用する

✅ まとめ:「アカウント設計」もOSINTの一部

  • Sock Puppetは、写真・名前・アカウント全体の一貫性が重要
  • メールやSNSの初期設計で信頼性が決まる
  • 安全・匿名性・自然さを同時に意識して設計すること

Best regards, (^^ゞ