Hello there, ('ω')ノ
🧬 「指紋」はネットにも存在する
VPNやTorを使ってIPアドレスを隠しても、まだ“あなた”が特定されてしまう方法があります。 その正体が「ブラウザ指紋(Browser Fingerprint)」です。
これは、あなたの使っているブラウザや端末の“個性”を組み合わせて識別する技術です。
🔍 ブラウザ指紋とは何か?
✔ 指紋の構成要素(一例):
- 使用ブラウザの種類(Chrome、Firefox、Edgeなど)
- OS(Windows、macOS、Linuxなど)
- インストールされているフォントや言語設定
- 画面サイズと解像度
- JavaScriptの動作結果(WebGL、Canvasなど)
- タイムゾーン、地域設定
- 拡張機能やプラグインの有無
これらの“ちょっとした違い”の組み合わせで、あなたの環境はほぼ唯一の識別子になってしまいます。
📌 実際に指紋を確認してみよう
以下のサイトで、自分のブラウザ指紋がどれほど“ユニーク”かチェックできます。
→ 「あなたの環境は何人中の1人」 といった形で表示され、どれだけ特定可能かが可視化されます。
🎯 追跡の仕組み
- Webサイトがアクセス時にブラウザ情報を読み取る
- IPアドレスがなくても、ユニークな環境情報で端末を識別
- 複数のWebサイトで同一の指紋が使われていれば、行動履歴を追跡可能
- 広告や分析サービスがこの情報を共有し、行動ターゲティングが可能に
結果:IPを変えても、調査者としての足跡がついてしまうということに。
🚨 OSINT調査におけるリスク
- 同じ環境で複数の調査を行うと、“同じ人が調べている”と気づかれる
- 調査用アカウントと本名アカウントのブラウザが同一環境なら、指紋で紐づけられる可能性がある
- 一度でも“本名環境”と同じ指紋でアクセスすると、匿名性が破綻
🛡 匿名性を守るための対策
✅ 1. ブラウザの分離
- 調査専用ブラウザ(Brave、Torなど)を使う
- 本人のブラウザとは完全に使い分ける(プロファイル・設定・拡張機能も別に)
✅ 2. JavaScriptの制御
- JavaScriptを無効化または制限(NoScript、uMatrixなどの拡張機能)
- WebGLやCanvasの情報取得を防止するプラグインも有効
✅ 3. 仮想環境・OSの利用
- 調査専用の仮想マシン(VMware、VirtualBox)を用意
- Tails OSやWhonixなど、匿名性重視のOSで調査
✅ 4. ブラウザ指紋を「変化させる」
- Braveブラウザの「指紋保護」機能を活用
- Tor Browserでは毎回の起動で指紋が変わる設計になっている
✅ まとめ:「あなたの足跡は画面の向こうに残っている」
- ブラウザ指紋は、ネット上の“デジタル顔写真”のようなもの
- IPだけでなく、環境そのものを識別される時代
- OSINT調査で本当の匿名性を維持するには、指紋対策も不可欠
Best regards, (^^ゞ