Hello there, ('ω')ノ
🕵️♂️ 匿名性は「防御」と「攻撃」を分ける境界線
OSINT(オープンソース・インテリジェンス)は、「公開情報」を使った調査なので、基本的には安全なはず。 でも実は、調査者自身が“誰か”を調べることでリスクを抱える場面も少なくありません。
今回は、OSINTにおいて匿名性が重要な理由を解説します。
🔒 匿名性が必要な理由:3つの視点から解説
① 相手に調査がバレると、証拠が消される
調査対象に「見られている」と気づかれたらどうなるか?
- SNSアカウントを非公開にされる
- 投稿が削除される
- サイトが閉鎖される
- 怪しまれて嘘の情報を発信される
つまり、“証拠隠滅”が始まるのです。
例:候補者のSNSを調べようとして、会社の公式アカウントでアクセスしてしまい、相手が急にアカウントを削除…
② 自分自身の情報が“逆に調べられる”可能性
調査の過程で、うっかり個人アカウントや会社のIPアドレスを使うと、
- アクセスログから「誰が見ているか」が判明
- SNSアカウントから社名や実名がバレる
- フォロー履歴や“いいね”から調査目的が察知される
最悪の場合、情報漏洩や炎上、内部通報対象になることも…。
③ 信頼性と中立性を保つため
OSINT調査は、“観察者の姿勢”が結果に影響します。
- 自分の身元が見えることで、相手が意識的に反応を変える
- その結果、得られる情報が偏る・ゆがむ
- 客観的な分析ができなくなる
つまり、信頼できるインテリジェンス(知見)に仕上がらないのです。
🧤 匿名性を確保するための必須ポイント
対策項目 | 内容 |
---|---|
VPNの使用 | 自分のIPをマスキング。TorやProtonVPNが有効 |
プライベートブラウザ | BraveやTor BrowserでCookieや履歴を遮断 |
調査専用アカウント | Sock Puppet(偽装人格)でSNSや連絡を行う |
調査専用デバイス | 自分のPCや社用端末とは別の環境を用意(VMでも可) |
メールや電話も匿名で | Gmail/Tutanota、仮想番号アプリで登録情報を分離 |
👤 Sock Puppet(ソックパペット)とは?
「調査用に作った架空の人物」=別人格のアカウントのこと。 以下のような設定が必要です:
- 架空の名前(例:佐藤京子、John Tate)
- AI生成の顔画像(ThisPersonDoesNotExist.com)
- 専用メール・SNSアカウント
- 他アカウントとのリンクを避ける(同じ電話番号やIPを使わない)
ポイントは「リアルすぎず、怪しまれないこと」。作り込みすぎると逆に疑われます。
✅ まとめ:OSINTは“静かに見る”技術
- OSINTでは、相手に**“調査されていること”を気づかせてはいけない**
- 匿名性が失われると、証拠もチャンスも逃げてしまう
- 安全な調査の第一歩は、「自分を守る環境をつくること」
Best regards, (^^ゞ