Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第10回:小さな調査を実践してみよう

Hello there, ('ω')ノ

🧭 テーマ:「架空企業の正体を調べる」

🔍 調査対象(架空):

会社名:ネクストリンク合同会社 ドメイン:nextlink-sys.net 代表者:田中雅斗(タナカ マサト)

この会社は、SNS上で詐欺まがいの投資広告に関与しているという噂があるようです。 果たして、どんな情報が出てくるでしょうか?

※この会社・人物は実在しない架空の例です。


🛠 使用するツール・準備物

種類 ツール・サービス 用途
通常検索 Google / Startpage 全体情報の把握
ドメイン調査 who.is 所有者・登録情報の確認
画像検索 Google画像 / TinEye 使われている顔写真の追跡
SNS調査 LinkedIn / X(旧Twitter) 関係者の投稿を調査
記録用 Excel / スプレッドシート ログ・証拠の整理
プライバシー対策 Brave / VPN(必要に応じて) 匿名での閲覧環境

🔎 調査の流れ(手順)


① 会社名・ドメイン名をGoogleで検索

検索例: "ネクストリンク合同会社" site:nextlink-sys.net "田中雅斗" AND ネクストリンク

→ 出てくる情報をメモ。評判・ブログ・口コミ・官報などもチェック。


② ドメイン情報を調査

https://who.is/ にアクセスして、nextlink-sys.netを検索。

→ ドメインの登録日、登録者の連絡先、使用ホスティング会社などを見る。

🔍 気づきの例

  • 登録住所がバーチャルオフィス(=実態がない?)
  • ドメイン登録者名が代表者と異なる(=なりすましの可能性)

③ SNSで代表者の活動を調査

XやLinkedInで「田中雅斗」「nextlink-sys」で検索。

→ 過去の投稿、つながり、発信内容に注目。

✅ 調査ポイント:

  • 顔写真の使いまわしはあるか?
  • 投資・仮想通貨・副業勧誘などの発信が頻繁にあるか?
  • 他の“似た会社”と共通の関係者が出てこないか?

④ 顔写真があれば画像検索してみる

→ 他のサイトやSNSで使いまわされていないかをチェック。

Google画像検索 または TinEye を使用。


⑤ 記録と簡易レポートを作成

最低限メモすべき項目:

  • 調査対象の名前・ドメイン
  • 検索ワード
  • 使ったツール
  • 得られた情報(引用元URLつき)
  • 気づいた点・疑わしい点

フォーマット例(Excel):

日時 検索ワード 使用ツール 情報の概要 URL
6/10 ネクストリンク合同会社 Google 評判サイトに“悪質”の記述あり ...
6/10 nextlink-sys.net who.is 所在地がバーチャルオフィス ...

📝 結果をどう読むか?

たとえば…

  • ドメインの登録者が匿名 or 第三者 → リスク高
  • 顔写真が他の詐欺案件と共通 → 悪用されている可能性
  • SNSの発言が極端に営業的 → 詐欺商法の傾向があるかも?

これらを**“確定情報”ではなく、“リスク兆候”として冷静に評価**します。


✅ まとめ:「調査はシンプルなほど良い」

  • 最初は小さなテーマ・少ないツールでOK
  • 情報収集・記録・読み取りの“型”を身につけることが重要
  • 正解よりも、“正しく疑う視点”をもつことがOSINTの第一歩

Best regards, (^^ゞ