Hello there, ('ω')ノ
🕳 OSINTは“簡単そうで奥が深い”
OSINT(オープンソース・インテリジェンス)は、Google検索さえできれば誰でも始められます。 …が、「なんとなく探して、なんとなく分かった気になる」ことこそが最大の罠です。
初心者がつまずきやすい典型的な落とし穴を10個紹介します。 あなたが安全かつ効果的に調査を進めるための“地雷回避マニュアル”としてご活用ください。
⚠ よくある落とし穴10選
❌ 落とし穴1:目的があいまいなまま調査を始める
「とりあえず何か出てこないかな…」で検索を始めると、 時間だけが過ぎて、結局何も得られません。
✅ 対策:
- 「何を」「なぜ」「誰のために」調べるのかを最初に明文化
- 目的→調査項目→検索手法、の順に分解してから着手する
❌ 落とし穴2:自分の個人情報がバレる
ログインしたままSNSを閲覧したり、自分のIPで調査をしてしまうと、 調査対象に“調べられている”ことがバレる危険があります。
✅ 対策:
- VPN、プライベートブラウザ(Brave、Tor)を使用
- Sock Puppet(調査用人格)を作り、本名や会社情報は一切使わない
❌ 落とし穴3:誤情報・古い情報を信じてしまう
ネット上の情報は玉石混交。「出典がない情報」は基本的に疑うべきです。
✅ 対策:
- 複数の情報源でクロスチェック(最低2つ以上)
- 日付、出典元、ドメインの信頼性をチェックする癖をつける
❌ 落とし穴4:怪しいツールやリンクをうっかり開く
「便利そうな調査ツール」に見えて、実はマルウェア付きだったり、 アクセスしただけで監視される場合もあります。
✅ 対策:
- GitHubなど信頼できるソースからツールを入手
.onion
や短縮URL(bit.lyなど)はクリック前に展開して確認
❌ 落とし穴5:ログや証拠を残さない
「たしかに見たんだけど…」だけでは、報告書も分析もできません。
✅ 対策:
- スクリーンショット+URLの保存を習慣化
- 調査ログ(日時・対象・使ったキーワード・気づき)を残す
❌ 落とし穴6:個人アカウントを使って調査する
調査中に「うっかり自分のアカウントで『いいね』してしまった」…よくあるミスです。
✅ 対策:
- 調査専用ブラウザ or 仮想マシンで環境を完全に分ける
- 本人のSNSやGoogleアカウントには一切ログインしない
❌ 落とし穴7:ツールを「入れて満足」してしまう
theHarvesterやMaltegoなど便利なツールは多いですが、 **使い方を理解しないと“宝の持ち腐れ”**になります。
✅ 対策:
- 最初は1〜2個に絞って、実際に動かしてみる
- 「何が得られるのか」を理解した上で目的に合うツールを選ぶ
❌ 落とし穴8:対象との“距離感”を読み誤る
アクティブOSINT(接触型調査)を行う際に、 「やりすぎて相手に通報される」ケースもあります。
✅ 対策:
- 会社の許可なくアクティブ調査は行わない
- 接触が必要な場合は、段階的・控えめに行う
❌ 落とし穴9:違法・非倫理的な領域に踏み込む
OSINTは「公開されている情報」だけを対象にします。 ハッキング、ログイン、盗撮、盗聴などは一切NGです。
✅ 対策:
- 常に「その手法は、新聞社でも使えるか?」を自問自答
- 公的なポリシーや法令(個人情報保護法など)をチェック
❌ 落とし穴10:「自分には関係ない」と思ってしまう
OSINTはセキュリティ専門職だけのものではありません。 営業・人事・広報・経営企画など、あらゆる部署で活用できます。
✅ 対策:
- 自分の業務に「調べる」「監視する」「分析する」作業があるか見直してみる
- 小さな成功体験(たとえば、応募者のSNSからリスク検知)から始めてみる
✅ まとめ:落とし穴を知れば、OSINTはもっと使える
- 成功よりも失敗しやすいポイントを先に知るのが上達の近道
- 安全・合法・再現性のある手法で進めることが重要
- OSINTは、正しく使えば「自分と会社を守るツール」になる
Best regards, (^^ゞ