Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第4回:なぜ今OSINTが注目されているのか

Hello there, ('ω')ノ

🌍 OSINTブーム、その背景とは?

ここ数年、OSINT(オープンソース・インテリジェンス)は軍事・セキュリティの専門領域から、ビジネス、広報、採用、人事、リスク管理など多くの分野へと急速に広がっています。

なぜ今、こんなにもOSINTが注目されているのでしょうか? その理由を、わかりやすく紐解いていきます。


📈 理由①:「誰でもアクセスできる情報」が増えすぎた

SNS、動画、ブログ、Web会議、クラウドサービス、掲示板、政府オープンデータ… 情報が「勝手に公開される時代」になりました。

  • 社員のSNS投稿から社内の空気がわかる
  • 会社の採用ページから人事戦略が見える
  • メディア記事の分析で競合の動きが先読みできる

OSINTは、デジタル空間にあふれる“意図しないヒント”を読み取る力として注目されています。


⏱ 理由②:リアルタイム性が武器になる

災害・事件・不祥事・炎上・リーク情報―― こうした出来事はニュースよりも早くSNSで拡散されます。

OSINTでは、X(旧Twitter)や掲示板、Telegram、YouTubeなどを使い、“今起きていること”を即座に把握できます。

たとえば:

  • 製品トラブルに関する初期の投稿をキャッチして、炎上を未然に防ぐ
  • 他社の事故対応を観察し、自社のBCP(事業継続計画)に活かす

💸 理由③:調査コストが圧倒的に低い

従来の情報収集には以下のようなコストがかかっていました:

  • 専門家によるヒアリング
  • 市場調査会社への依頼
  • 高額なデータベース契約

OSINTはこれらをネット検索や無料ツール、SNS観察で代替できるのです。

つまり、「少人数・低コスト」でできるため、中小企業でも導入しやすいのです。


🛡 理由④:攻撃者も使っている

忘れてはならないのが、OSINTは攻撃者側にも使われているという点です。

  • フィッシング詐欺の下調べ
  • 社員のSNS投稿から内部構造の把握
  • メールアドレスや電話番号の特定

だからこそ、守る側である企業も「相手と同じ道具(OSINT)」を使って、自社の露出を把握・改善する必要があるのです。


🤖 理由⑤:AIや自動化との親和性が高い

OSINTの手法は、自動化しやすいのも大きな特徴です。

  • クローラーで定期的にデータ収集
  • AIによるSNSの感情分析
  • グラフやネットワーク図による可視化

今後は「OSINT × AI」で、より高度な分析が可能になり、企業戦略の意思決定にも直結していくでしょう。


✅ まとめ:「見る力」がビジネスの武器に変わる時代

  • OSINTが注目されるのは、情報量の爆発・即時性・低コスト性・リスク対策という時代背景があるから
  • 攻撃者と同じ視点で自社を“見る”ことが守りの第一歩
  • AIや自動化と組み合わせることで、企業戦略にも応用可能

Best regards, (^^ゞ