Shikata Ga Nai

Private? There is no such things.

第3回:パッシブOSINT vs アクティブOSINT

Hello there, ('ω')ノ

🔍 OSINTにも“やり方の違い”がある?

OSINT(公開情報からの情報収集)には、大きく分けて2つのアプローチがあります:

  • パッシブ(受動的)OSINT
  • アクティブ(能動的)OSINT

この違いを理解しておくことは、社内での情報収集活動の安全性・倫理性を保つうえで非常に重要です。


🕵️ パッシブOSINT(受け身の調査)

パッシブOSINTとは、自分の存在を相手に知られずに情報を集める方法です。

🔸 たとえば:

  • Googleで名前や会社名を検索
  • SNSの投稿を見るだけ(ログインせず閲覧)
  • 企業サイトの「採用情報」や「IR資料」を確認
  • ネット掲示板の過去ログを読む

💡特徴

  • 完全に“透明人間”状態
  • 相手にバレるリスクがない
  • 法的・倫理的にも安全

🗣 アクティブOSINT(関わる調査)

アクティブOSINTは、相手に“接触する”ことで情報を得る手法です。

🔸 たとえば:

  • SNSで相手に「友達申請」や「フォロー」する
  • クローズドなFacebookグループに参加する
  • 匿名で問い合わせフォームからメッセージを送る
  • 掲示板に投稿して反応を見る

💡特徴

  • 情報は深く得られるが、バレるリスクあり
  • 組織や対象に“不自然な動き”と認識される可能性
  • 倫理的判断・社内ルールの確認が必要

⚖ 判断基準:どちらを使うべきか?

項目 パッシブOSINT アクティブOSINT
リスク 低い 中〜高
情報の深さ 表面的(広く) 深掘り(限定的)
倫理・法的懸念 少ない あり(場合による)
組織への報告義務 基本不要 必要な場合あり
Google検索、SNS観察 DM送信、グループ参加

⚠ 社内での注意点

アクティブOSINTを使う場合は、必ず上司や情報セキュリティ部門の許可を得るのが原則です。 個人アカウントでの活動は絶対に避け、専用の“調査用アカウント”を用意しましょう(次回以降に詳しく解説します)。


✅ まとめ:目的に応じて“距離感”を調整しよう

  • OSINTには「静かに観察する方法(パッシブ)」と「相手に接触する方法(アクティブ)」がある
  • アクティブ調査は成果が大きいが、バレるリスクと倫理的配慮が必要
  • 業務で使うなら、必ずルールと許可を確認してから実施!

Best regards, (^^ゞ