Shikata Ga Nai

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JavaScript文字列内でのXSS脆弱性の悪用方法

Hello there, ('ω')ノ

JavaScriptのコード内で、ユーザー入力が文字列リテラルとして埋め込まれている場合、適切な対策が施されていないと、攻撃者はその文字列から抜け出して任意のコードを実行することが可能です。


🔍 攻撃の概要

例えば、以下のようなコードがあるとします:

var searchTerm = 'ユーザー入力';

この場合、攻撃者が特別に細工した入力を提供することで、searchTermの値を操作し、任意のJavaScriptコードを実行させることができます。


🛠️ 文字列からの脱出とコード挿入のテクニック

以下は、文字列リテラルから抜け出し、任意のコードを挿入するための一般的な手法です:

  1. シングルクォートで文字列を終了し、コードを挿入:
   ';alert(document.domain);//
  1. ダブルクォートで文字列を終了し、コードを挿入:
   ";alert(document.domain);//
  1. テンプレートリテラルを使用してコードを挿入:
   `);alert(document.domain);//

これらの手法では、文字列を終了させた後にalert(document.domain);を挿入し、コメントアウトすることで、後続のコードのエラーを防ぎます。


🧪 実際の例

以下のようなコードがあるとします:

var userInput = 'ユーザー入力';

攻撃者が以下のような入力を提供すると:

';alert(document.domain);//

結果として、コードは以下のようになります:

var userInput = '';alert(document.domain);//';

これにより、alert(document.domain);が実行され、ドメイン名が表示されます。


⚠️ 注意点

  • このような攻撃を防ぐためには、ユーザー入力を適切にエスケープし、文字列リテラル内に直接埋め込まないようにすることが重要です。
  • また、入力値をHTMLに出力する際には、コンテキストに応じたエスケープ処理を行う必要があります。

🔚 まとめ

JavaScriptの文字列リテラル内にユーザー入力を直接埋め込むことは、XSS攻撃のリスクを高めます。開発者は、ユーザー入力を扱う際には常に慎重になり、適切なエスケープ処理や入力検証を行うことで、セキュリティを確保する必要があります。

Best regards, (^^ゞ